
消費税が無くなる?
米国トランプ政権は、長年の同盟国を含む貿易相手国の関税率と
非関税障壁に応じて関税を課す「相互関税」を4月2日に導入する
準備をしているという。
その中に、各国で実施しているVAT(付加価値税)は非関税障壁に
当たるとする見解がある。
政権内部でどういう説明がなされ、実際にどういう判定となり、
報復関税を課すことになるかどうかは現時点では不透明ではある
が、考え方はこういう事だ。
米国製品を日本国へ輸出しようとすると、例えば100円の品物
には10円の消費税が掛かり、日本国内では110円の価格に
なってしまう。
これは関税と同じ効果をもたらす。
一方で、日本製品を米国に輸出する際は消費税が国内税である
ことから、米国民からは消費税が取れず、100円で売るしかない。
日本国内へは同じものを110円で売っているので、その差額10円
は国税当局から販売者に対して、輸出消費税還付金として返戻して
いる。
実際には、還付金は仕入れ消費税などにも充てられるので、
計算はこれ程簡単ではないが、少なくとも、同じ製品が日本国内
では110円なのに米国内では100円になり、100円の米国製品
は日本国内では110円にならざるを得ないのは事実で、これは
非関税障壁、というか、事実上の関税ではないかというものだ。
そして、米政権内で、これが非関税障壁に当たると判定されれば、
米国へのすべての輸出品に対して10%の追加関税が課される
事になってしまう訳だ。
場合によっては、報復関税として、それ以上が課される恐れもある。
さて、これに対して日本国政府はどう出るかが問題だ。
消費税は日本国政府に入るが、輸出関税は米国政府に入るから
日本製品の販売力が著しく低下せざるを得ない訳だ。
そして、対応策は二つ。
消費税を廃止するか、関税を受け入れるか。
消費税総額に比して、課される関税が相当に低ければ、関税を
受け入れることになろうが、報復関税として多額のものになる
ならば、消費税を減免または廃止せざるを得なくなるんだろう。
ということで、淡い期待ではあるが、国内消費税を減免または
廃止する可能性はゼロではないと思える。
少なくとも、日本国政府は輸出関税として10円を召し上げると
いうような国際法違反の暴挙は出来まい。
読者の一部の方は米国にもVATはあるだろうと思う方も居られる
だろう。
しかし米国のそれは、地方税で州政府が課すものであって、
輸出消費税還付という制度は存在しない。
即ち、非関税障壁とは言えないのである。
恐らく今、日本国政府内で、対応策を考えている所であろうが、
追加報復関税をすんなり受け入れるとは思えず、かといって
消費税を大幅に減免するとも思えず、米国からの輸入品に
だけは消費税を付加しないというような姑息な手段を考えるのか
など、対応を注目している。
ま、それでも消費者は相当に助かるんだが。
他にも、コメには700%もの関税を課しているが、これも槍玉に
上がることだろう。米国産コメの関税を極端に下げれば、国内の
コメの値段が崩壊してしまうやろけど、どうするのかねぇ。
カリフォルニア米は温かければ、国産米と遜色ない美味しさ
なんだけどね。
そう言えば小麦も、政府が買い上げて高価格で国内に販売して
いるな(国内生産者保護のため)。
国内補助金の類はすべて非関税障壁として攻撃対象となるなら、
これも真っ先にターゲットになりそうだな。