
トラジイの思い込み
1日、トラジイは関税問題に関して、日本との貿易が不公平だった
と不満を示し、日本に対して30%か35%の関税を課すなどと
対日関税の引き上げを示唆した。
9日に迫る日本などへの「相互関税」の一時停止の期限についても
延長しないとの考えを述べ、日本に強い圧力をかけている。
また、「日本はコメを必要としているのに、我々のコメを買わない。
我々の自動車も購入しない。」と言い、その上、
「日本は30%か35%の関税、もしくは我々が決定する関税を
支払うことになる」と言う。
ワシから見ると、この爺さん、一度覚えたことは、間違いでも何でも
正す気はなく、いつまで経っても同じことを繰り返す、老人病に
罹っているとしか思えぬ。
コメに関しては、ミニマムアクセス米77万トン(主に飼料と加工用。
米国米は34万トン)は無関税で輸入しているし、他にも高い関税を
払ってでも民間輸入している(量は500トン程度と少ないが、25年
は大幅に増えそう)。
ま、それはさておいても、日本政府ももっと目に見える派手な演出
をすべきだとは思うが。
例えば、毎年、20万トンを追加輸入する(備蓄米として保管し、
5年後には飼料米に放出する)くらいのことをすればアホな米国は
黙るだろう。
関税は輸出国が払うとでも思ってるのか?
事あるごとに、関税で儲けたとか、相手国が払うというが、関税は
輸入国の輸入業者が輸入国政府に支払うものであって、輸出国は
預かり知らぬもの。
実質的な国内増税なのだ。
関税は自主権があるから、高い関税を賦課するのは勝手だが、
互いにそれをやれば、貿易は縮小し、経済も縮小する。
やるべきは、如何に魅力的な商品を作り、輸出を増やすかである。
米国の自動車を締め出してるというが、自分でアメ車と日本車に
乗って比べてみたことも無いのに、なぜアメ車が売れないのかが
分かるはずも無かろう。
特に米国では長距離自動車通勤者が多いから、燃費の悪い車が
歓迎されるはずがない。
冬のフリーウェーでスタックしてるのは殆んどがアメ車だという事
すら知らないんだろう。
仮に、米国が1000$のものに30%の関税を掛けたとする。
輸出国の商品が十分に競争力があるなら。米国民はそれを
1300$で買わされる。
実質的に30%の増税になってしまう。
高いから買わない人も多いから、輸出国は値下げ努力をする。
今まで通りの値段で売るには、売値を769$に抑えねばならない
(=1000/1.3 769$×1.3=1000$)。
23%のコストダウンが必要になるが、これは射程内。
その努力を惜しまなければ、世界に対する競争力は格段に上がり、
米国製品は完全に駆逐される。
コストダウンが△15%までしか出来なかったとしても850×1.3
=1105$で高々10%の値上げで済むわけだ。
これは完全に射程内の努力目標となろう。
買う側も、良いものは少し高いという範囲だろう。
即ち、関税は自国産業を保護する目的で課するものだが、却って
自国産業の競争力を低下させ、産業そのものを衰退させる原因
にもなる諸刃の剣なのだ。
トラジイの周りにはイエスマンしかいないから、こういう事を理詰め
で説明する人が居ないんだろう。
そして、一旦思い込んだら、関税は高いほど良いと思い込んで、
アホな事を平気で言い募り、世界中の笑いものになっている。
王様の耳はロバの耳とか裸の王様とかいう言葉があるが、
これらはトラジイにこそ当てはまる。
とにかく貿易赤字を減らせというなら、色々とやり方はあろうし、
日本として米国からなら輸入を増やして良いものも多いから、
交渉中なんだろう。
石油・天然ガス、飼料用コーンにNGM大豆、航空機や武器等々
カネメのものは多い。
ま、今回の関税交渉は、ギリギリまで粘って、少し譲歩するか
突っぱねるかし、米国内が混乱して自ら取り下げるというまでは
辛抱するという我慢も必要なのかも知れないけどな。