悠釣亭のつぶやき -101ページ目

統計にまで文句付けたら終わりだね

米国の労働省が8月1日に発表した雇用統計で、景気の動向を
示す就業者のデータを大幅に下方修正した。
内容はというと、5月の就業者について、14万4000人の増加から、
1万9000人の増加に、6月の就業者は、14万7000人の増加から、
1万4000人の増加へと、それぞれ大幅に下方修正した。

これに対してトラジイは「重大な誤りだ」として、労働省の担当
局長を即刻解雇するよう命じたという。
また、「共和党と私を悪く見せるために操作されたものだ」とした
上で、「2024年の大統領選挙の際にも、投票日のあとに雇用
統計が大幅に下方修正された。これはまったくの詐欺だ」と述べた。

7月の雇用統計では、農業分野以外の就業者は、前月から
7万3000人増加したが、予想(期待値)の10万人には遠く至ら
なかった。
また、失業率も前月から0.1ポイント上昇し、4.2%となった。
これもトラジイの苛立ちを助長したと思える。

 




トラジイの就任以来、なぜ、米国の雇用が低迷しているのかに
ついて、いろいろと分析がなされているようだが、その主たる
原因は彼の経済政策の不透明さを嫌って雇用を控えていると
いうのがホントのところのようだ。

関税政策でインフレが再燃し、経済を下押しするとの恐れがあれば、
雇用を増やす動きは抑えられるのは当然だろう。
少なくとも今は様子見の段階だと言えそうだ。


雇用統計は景気の状況を把握するための重要な指標なのは間違い
ないし、結果これまでの政策を評価するうえでも重要な物だ。
だから、今回のように過去の数値が2ヶ月間で25万人も違ってくる
こと自体が由々しきことであるのは間違いない。

しかし、そこには何か大きなミスや思い違いがあったのは否めない。
まずは、なぜそういう大きな変化が発生したのかを追及するのが先
だろう。
いきなり、根拠もなく統計が間違ってるという前にやるべき事をやれ。
でないと、統計値そのものの信頼性が揺らいでしまうからね。
有無を言わさず、責任者の解雇なんてあって良いはずもない。

この爺さん、何でも思い通りにならなきゃ、責任者を解雇するという。
独立が担保されるべき中央銀行でさえ、思い通りに金利を下げない
として、議長を解雇すると吠えてるしな。


どこかの紅い国のように、統計は有って無きようなものでは
経済の実態が掴めないから、有効な施策が打てる筈がない。
トラジイからすれば、「俺のやってることは正しいんだから、
こんな数字になる筈がない、統計が間違ってる」と言いたい
んだろうけど、それを臆面もなくやるのが独裁国家であると
いうことを肝に銘じるべきだ。