米中貿易戦争の行方 | 悠釣亭のつぶやき

米中貿易戦争の行方

米国が中国からの輸入品の殆んど全ての品目に高関税を
課すと宣言し、課税範囲を、段階的に、大幅に広げようと
している。
5月に発動された2,000億ドル分に加えて、更に
6月末には3,000億ドル分の課税を発動する予定。
そんな中のG20会合である訳だし、米中首脳会談である
訳だ。

 


今日、注目の米中首脳会談が行われる予定だが、結果は
・・・?
米国は相手が譲歩しなくても交渉は継続するが、高関税は
譲らない構えだし、中国も少しは譲歩する積りでも、
根幹は簡単には変えられず、時間が掛かるから、長期戦の
構えである。
ま、今回は「双方の言い分は理解した。引き続き交渉する」
ってな曖昧な結論しかなかろう。


米国の主張は単なる輸入超過への危惧だけではない。
その本当のターゲットは知的財産権と不公正貿易。
①国有企業への政府支援
②知財窃取の防止
③合弁企業からの知財強制提供禁止
等々、公正な貿易の基本中の基本を強く求めている。
確実な実施を裏書きする法整備の約束まで要求するのは
よほど中国を信じてないせいと言えそうだ。


米国のかなりの人達がこのようなトランプ氏のやり方に
喝采を送っているように見える。
ま、それも、中国とて簡単には引かぬし、長引けば、
自国への影響が大きく出始め、生活必需品の価格高騰と
言う形で庶民を苦しめる事になる。
それでも喝采を送り続けるか?


ワシから見ると、交渉の進め方は多彩に有る中で、この
怒鳴人・(虎)乱夫のおっさんは、一般人に分り易く、
相手が最も困り、多少の譲歩はあっても国益に適い、
短期決戦する、結果として「勝った、勝った」という風に
言えるような、劇場型の交渉を特に好むように見える。
多くの米国ビジネスマンの典型的な一人。


当事者以外の周りがどんなに困ろうと、世界不況に
なろうと、自分が良ければ、押し通す。
ビジネスエゴイストそのものだ。
中国とだけキッチリと交渉すりゃ済む話だんべ。

 

中国のやり方が酷いのは明らかだ。
そして、その改善には相当な時間と犠牲が必要だ。
下手すりゃ、国営企業の多くが潰れかねない。
いわゆる世界の工場から、中国2025への脱皮も
相当遅れる事になり、習体制も陰る可能性がある。
中国にとっては死活問題なのは確かだから、簡単には
譲歩も出来ない。


米国はと言えば、貿易不均衡で国力が落ちる一方。
知的財産こそが米国の宝なのにそれが侵されている。
悪いのは中国だから、米国こそが正義だ。
次の大統領になるためにも、覇権競争に負けるわけには
行かん。

 


(虎)乱夫のおっさんのやり方は分らんでもないが、
今中国を叩き潰す事が世界平和に貢献するんだろうか。
世界の国々の平和や安定よりも、とにかく中国を潰す
事が世界平和に大きく寄与するんだろうか。
今回はそこそこの所までやれば米国の本気度は示せよう。


長期にわたる中国への是正要求を進めれば、中国とて、
放置すれば更なる困難が待っている事くらいは理解する
んじゃないのか。
虎おやじはそれを待てないんだろうが。
ま、これは今後延々と続くだろう米中覇権争いの序章に
過ぎないんだろう。

 


Ref.
トランプのアメリカンディール
https://ameblo.jp/yct/entry-12423759267.html
中国の行方
https://ameblo.jp/yct/entry-11313855441.html