トランプのアメリカンディール | 悠釣亭のつぶやき

トランプのアメリカンディール

米中貿易摩擦は中国の完敗という形で終わりそうだ。
米国のトランプ氏による7月の突然の、中国からの輸入品
340億ドルに対する追加高関税25%の賦課。
すかさず中国も同額の米国からの輸入品に対する25%の
関税賦課。


8月には更に160億ドルに対する25%賦課、中国も同額
に対する報復関税25%を賦課。
続いて、9月には米国が2,000億ドルに対する20~
25%の賦課、ただし、2018年度は10%に留める。
中国も報復したいんだろうけど、関税を掛けるべき輸入品の
額が650億ドルしか無く、ネタ切れとなった。


米国はG20での米中交渉において、90日以内に下記5点に
対する明確な対策が取られなきゃ、高関税を賦課する事になる
と迫っている。
①米企業への技術移転の強要
②知的財産権の保護
③非関税障壁
④サイバー攻撃
⑤サービスと農業の市場開放


米国の本来の目的はこれなんだろう。
もちろん、2017年の対中貿易赤字額の2,700億ドル強
に膨れ上がって過去最高となった赤字を減らすのも目的だと
しても。
現時点の貿易内容を劇的に変化させる事なんか出来る訳も無い
んだから。

 


さて、下記記事にも書いたが、アメリカンディールという
ものがある。
米国人との交渉を経験した人なら必ず一度は経験していると
思うが、彼らはまず、度肝を抜く吹っ掛けをしてくる。
あたふたと対応して、結局は相手が周到に準備した抜け道に
誘い込まれ、高い物を掴まされるという寸法。
まるで、ポーカーゲームを楽しむかの如く平然とやる。


これを何度か経験すると、いくつかの自衛策を思い付く。
①論理的に対応する。
②相手のやり方が理不尽でアンフェアだと迫る。
③新しいルールを作ろうじゃないかと誘う。
とにかく、相手の土俵に誘い込まれたら負けなんだ。
今回の交渉を見れば、中国は元々賭けるべきチップも持たぬ
ままに、高額ポーカーゲームに乗った訳で、その時点で負けが
確定していた。


本来なら、WTOに持ち込んで、この措置がいかに理不尽かを
世界に問うべきだったし、結局は上記5点の話し合いという
同じ結論になって、世界を混乱に陥れること無く済んだはず。

 


とは言え、中国のやり方が良くないのは事実なんだな。
だったら、米国も始めから上記5点について突っ込んだ
話し合いをすれば良い。
貿易戦争という名のアメリカンディールを楽しんで、世界を
巻き込んで騒動にする必要なんか微塵もないはずだ。


トランプ氏のやり方は、あからさまな、他人に見える勝負を
やった結果として、俺が勝ったという事を見せ付けたいと
いう事に他ならない。
米国の国益を遮二無二守っているというパフォーマンスを演じ
てきた。
これまでのやり方は皆そうだった。

 


一部にトランプ氏のやり方に喝采を送る人が居る。
中国をこれほどコテンパンにやっつけた人は今まで居なかった
から、つかえが下りたって事なのかも知れん。
しかし、世界経済に与えた負の影響は計り知れないし、将来に
大きなシコリを残したのも確かだ。
中国とて、元はと言えば自分が悪いんだが、これだけメンツを
潰されて、じっと我慢してる訳には行かんだろ。


ドナルド・トランプ。
ワシはこの爺さんに次の命名をする事にした。
怒鳴人・(虎)乱夫。
名は言わずもがな、姓は虎のように見えそうだけど、実は
混乱を引き起こす輩という意味。
安全保障の世界にだけは同じやり口を持ち込まない事だけを
切に願うばかり。

 


Ref.
米国、爺ぃトランプのやり口
https://ameblo.jp/yct/entry-12363286383.html