言語訓練終了して、2年後にしゃべり始めたお子さん | 言語聴覚士(ST)のつぶやき

言語聴覚士(ST)のつぶやき

小児のST(言語聴覚士)をしています。
訓練方法などはあまり書く予定はなく、訓練室での出来事を書いています
※個人情報がわからない様に書いています。

発達がゆっくりなお子さんの言語訓練をしています。
とあるクリニックに常勤で勤めています。


当院では、発達以外にも診療科があるので、
言語訓練を卒業したお子さんや、そのご家族も来院することがあります。
タイミングが合えば、言語を終了した子や、お母さんにお会いする事があります。

ある日、院内で、見覚えのある方だと思ったら、声をかけられました。
2年前に言語を終了した子のお母さんでした。


「うちの子、最近、喋るようになったんです。

 兄弟の名前を呼んだり、“ごちそうさま“と言うようになりました。


自閉スペクトラムのその子は、発語は無かったのですが、

理解は3語文までに成長し、大人の言うことは大体わかっていました。

お話を始める準備(レディネス)は整ってきたので、様々な訓練を試みましたが、

拒否が強く、そのうち、当院に通える限界の年齢に達してしまい、

発語がないまま、あえなく終了となってしまったお子さんでした。


まさか、2年経ってから話し始めるとは、、、、

びっくりしました。でも本当に良かった。

一方で、訓練終了までに発語を引き出せなかった私は、実力不足だなぁと思っていたら、お母さんが


「先生(私)をはじめ、色々な方々が関わってくださったおかげです。

 本当に感謝してます。」


と言ってくださいました。

こちらこそ、嬉しい報告ありがとうございました。


本当に色々なケースがあり、都度勉強になります。