小学生の頃のバレーボールの試合で
ひとつ、鮮明に覚えている試合があります。
決勝戦、優勝をかけたセットでした。
1セット目を先取され
次のセットは点数争いがつづき
サーブ権の取り合いで
お互いなかなか点数が入らない。
1点差でリードされて
このまま点を取れなかったら負ける。
コーチから
「サーブは前を狙え!前に落としたらそれでいい!」
指示が出ているけどなかなか狙ったところには入らない。
サーブが自分にまわってきた。
コーチの言葉を思い出し、イメージする。
「相手のコートに入れる。前に落とせばいい。」
力を抜いて、トスしたボールに腕を当てる。
相手のコートにボールが入って
相手選手が一歩も動かずボールが床に落ちた。
次の瞬間、コーチがガッツポーズしたのが見えて
チームメイトが私に駆け寄ってきてハイタッチ。
サービスエースでした。
嬉しいけどまだサーブ入れなあかんし。
試合も終わってないよ〜!
プレッシャーが大きくて変に冷静なわたし
次ものサーブも同じところを狙う。
もう1本サービスエースが決まり
延長セットに持ち越しに!
延長セットの記憶はありませんが
完全に流れをつかんで
優勝したのを覚えています。
たった1本のサーブが試合の流れを変え
自分がそのきっかけを作れたこと。
自分のポジションで何をがんばったら
レギュラーとしてチームに貢献できるのか
とにかく必死で考えて
頑張ってきたものが
結果となって還ってきたことが
大きな自信につながる経験でした。
コーチに恵まれて、本当にいいチームでした。
次回、専門学校時代編に続く。
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