『電車にのって』 | 渋川チワワの ”そんなあなたもシンプルに”

渋川チワワの ”そんなあなたもシンプルに”

※このブログの全ての作品、言葉は渋川チワワの著作物になります

電車にのって

風切るホームに白い息

いつもの老夫婦

軽く笑顔で会釈をする

「今日も繋がってるんだな」


飛んで流れてゆく車窓に

想いを乗せて

始まりのベルが鳴る

ドアが開いてゆく 街が笑う


今日も電車に乗って

辿る日々の轍

今日も電車は走る

幾千の人生乗せて

車輪の歌が聴こえる

僕ら旅の途中


先頭車両で覗き込む

夢や希望の花

いつか人混みを掻き分けて

またあの場所へ還るんだ


いつかくるはずの未来を

僕ら生きていて

隣のおじさんも

実は未来人間さ 僕ら笑う


今日も電車に乗って

惑う社会を走る

悲しいことがあったら

たまには途中下車をして

冴えない今日の結末を

書き換えるのは君


踏切越えて 電車は走る

交差する命よ 穏やかであれ


喧騒 焦燥 現状に炎上

感情は膨張して短命な謙遜

愛情が少々お門違いで絶望が

輪廻してまたもや 永遠な風潮


大人になったって子供のままだって

誰でも傷付いてそのたび立ち直って

それでも人生は限りなく素晴らしい

おいでませ 安息の日よ

lalala...


今日も電車に乗って

辿る日々の轍

今日も電車は走る

幾千の人生乗せて

車輪の歌が聴こえる

僕ら旅の途中

電車は止まらない

僕のこの街へ