急にオブラートに包まれたように
ひとりぼっちになったみたい
空間を漂う言葉の粒が
外国語のように聞こえてる
今年は暖冬のようで
温暖化がいよいよアレみたい
それなのに僕は上の空で
明日の君の機嫌を気にしてる
宇宙の片隅で僕らは生きてる
宇宙の片隅で僕らは笑ってる
宇宙の片隅で僕らは泣いてる
そうここは宇宙の中心じゃない
犬は僕らの友達と言うけれど
もし夜道で一人野良犬に出逢ったら
僕は怖くて逃げ出すだろう
本当は僕らが犬の友達にしてもらってるのかもしれない
明日の今頃にはアイツはこの街を出て
次の街に行くみたい
そこには真新しい太陽が昇ってて
おろしたての月が夜を告げる
宇宙の片隅で僕らは恋してる
宇宙の片隅で僕らはフラれてる
宇宙の片隅で僕らは気取ってる
そうここは宇宙の中心じゃない
飛び抜けて明るい朝に吟遊詩人は歌い始め
彫刻家は訳の分からない作品を作って悦に浸ってる
夕暮れは人生のようだと哲学者は悟った振りをして
家政婦は今日もせっせと掃除をしている
閉店したお店が何のお店だったか思い出せない
人生を謳歌せよと言うけれど朝起きるとそれは夢のように忘れてしまう
覚えているのは銀行に行く日にちと
今日の天気予報くらい
それと食堂のちょっと美味しかったカレーライスの味だけ
どこかの国がミサイルを飛ばし
英雄気取って 語ってる
それより語るべきことが他にあるだろう?
それより語るべきことが他にあるだろう?
宇宙の片隅で僕らは生きてる
宇宙の片隅で僕らは死んでる
宇宙の片隅で僕らは巡る
この辺鄙で美しい地球で息をする
宇宙の片隅で僕らは生きてる
宇宙の片隅で僕らは笑ってる
宇宙の片隅で僕らは泣いてる
そうここは宇宙の中心じゃない
もはや宇宙は一つじゃない
そう僕らは中心じゃない