『不知火譚第三章〜蜘蛛の子散らすノ陣〜』終幕 | 渋川チワワの ”そんなあなたもシンプルに”

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どーもこんにちは渋川チワワです。
お久しぶりのブログ。
最近はTwitterメインですが、たまにブログも更新します。

昨日、劇団鳥獣戯画『不知火譚』シリーズの完結編『不知火譚第三章〜蜘蛛の子散らすノ陣〜』の千穐楽でございました🎉
足掛け三年で続いてきたこのシリーズも今回で完結。
とても感慨深いものがありました😌

そもそも、江戸時代か明治時代に渡り36年間に渡って刊行された人気大衆小説の『白縫譚(しらぬいものがたり)』を舞台でやろうというところからのこの作品。
もともとは一作で終わるはずが、いやいや、この作品の膨大さはとても一作で終わらないと、三部作になったもので、
僕自身、一作目から出演させて頂き、そういう意味でもとても貴重な作品でした👘

この3年間演じさせて頂いた役が、菊池家当主・菊池貞行です。

第一章〈蜘蛛の巣ノ陣〉

第二章〈絡め取りノ陣〉

第三章〈蜘蛛の子散らすノ陣〉

とにかく、わがままでキレやすく、自分の好きなもの美しいものにしか興味がなく、美しければ女も男も大好きで、国の政治には全く興味を示さず、自分は遊郭とお気に入りのお小姓たちで遊興三昧。

まったく、とんでもない奴でした(笑)

そして、主人公若菜姫の最大の敵役でもあり、事あるごとに命を狙われて、

そんな彼と三年間とも生きて、

不思議なことに、お互いに成長したような気がするし分かり合えた気がします。

第三章にて、貞行は信頼しているものに裏切られ初めて自分のしてきたことを悔い、その愚かさに気付き、それによって、自分にとって本当に大切なものが何かを知ります。
そして、最後には本当の希望というものを見つけ、初めて人間らしく笑えたのです。

この貞行の気持ちの揺らぎ、変化を三年前の僕だったら今回のように表現出来たのか、それは疑問です。
やはり、この三年間、渋川チワワとしての成長があったからこその、今回の菊池貞行の人としての成長だったのだと思います💡
やはり、お芝居はその人を表すのだなぁ、と今回はひしひしと感じながら稽古をしておりました。

三年間一緒のメンバーもたくさんいて、本当に素晴らしいチームワークの不知火譚メンバーでもありました✨
とにかく個性の強いメンバーが集まる劇団鳥獣戯画ですが、みんなの見据える目標が共通していて、そこに辿り着くためにどんどん意見を出して、ぶつかって解決して前に進んでいく。力強く頼もしいメンバー。
本当に素晴らしいと感じています。

この作品を創り上げる上での人間ドラマがそのまま舞台のリアルさに繋がり、個性豊かなキャラクターたちの群像劇を生み出していたのだと思います。

そして、第三章で挑戦させて頂いたのが、エアリアルティシューでした‼️

あの本多劇場ですら前例のない、五本のティシューを同時に天井から吊るしてのパフォーマンス‼️
普通ならこのパフォーマンス自体やらせてもらえない。
でも本多劇場さんは「劇場だから冒険しないと」と言って挑戦させてくれました😭
本当に凄い。。
演者もスタッフも命を懸けて創り上げたパフォーマンスでした。
お陰様で大好評頂き、ひとまずみんな生還し、一安心しております。

劇団の石丸有里子さんが、『凄い舞台』を創りたいと言っていました。
その言葉がずっと胸に刺さっているのです。
「良い舞台」はたくさんある。
でも『凄い舞台』でなきゃお客様はまた観に来てくれないと。
もっともっと凄いものが生み出せるよう、色んなことに挑戦して限界超えていかないといけないと、この舞台を通して改めて実感しました💪

より良く、
より上へ。

この『不知火譚』というシリーズは僕にとってこれから役者人生を歩む中で一つターニングポイントになる作品なのではないかなと思っています。
何十年分の勉強をさせて頂き、一人の人生をより深く体験し、様々な人々との出会い、繋がりが出来た作品でした。

この作品に出逢わせて頂いた劇団鳥獣戯画さんには本当に感謝しております。
誠にありがとうございました。

そして、最後に、
今回観に来てくれたお客様、
第二章から続けて観てくれたお客様、
第一章の最初から今回の最後まで観てくれたお客様‼️

本当に本当に本当に本当にありがとうございましたーーー!!

こうして素晴らしい作品に出逢えるのも、観に来てくれる皆様がいるからこそなのです。
渋川チワワ、今後も様々な分野に挑戦していきます。
何卒今後とも応援宜しくお願い致します🥺🤲


あー、、
寂しいなー(笑)
終わっちゃうんだ、不知火。

また、やりたいな(笑)

ありがとう、皆様‼️
ありがとう、菊池貞行‼️
ありがとう、不知火譚‼️





写真撮影 山口笑加