英国はAI企業の広範なテキスト及びデータマイニングに著作権の免除を認める計画を進めていましたが、著作権業界からの反対を受け、著作権の免除を認めない方針に転換しました。
これに対しOpenAIとOpenUKはイノベーションの抑制に懸念を表明し、AI企業は著作権法の緩和を求めています。
現在BPI、音楽制作者評議会、音楽出版社協会、UK Musicを含む作業グループとともに著作権とAIに関するバランスのとれた実用的な実践規範の開発を策定中で、24年初に発表する予定とのことです。
Getty ImagesはStability AIに対して著作権で保護された素材がAIモデルのトレーニングに使用されたと主張し訴訟を起こしていましたが、Stability AIはStable Diffusionの訓練や開発に英国に拠点を置いている者がいないため、訴訟は英国の裁判所で審理されるべきではないと反論していました。しかし英国の裁判所はGetty側の主張に正当性があると判断し、英国で裁判に進むことができるとの判決を下しました。前述した通り英国ではAI企業のテキスト及びデータマイニングに著作権の免除は認めない方針に転換しています。その中での今後の審理に注目します。