実在児童ポルノに見えるAI生成作品を売るのは絵描きじゃない | 牧村しのぶのブログ

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BOOTHはpixivと連携した創作物の総合マーケットです。

SUZURIと同じように自作イラストや写真を商品化して販売することができます。私も登録して利用していましたが現在出品休止しています。

 

pixivに続きBOOTHも「AI生成作品に対する、BOOTHにおける今後の対応とお願い」を公開しました。

 

現時点ではAI生成作品の出品を禁止まではしていません。

「利用規約やガイドラインに違反した例も多々見うけられ」るため、反省を求めています。具体的には「特に、写真と見紛うようなR-18画像をイラスト集・CG集として出品する方が多」いとのことです。

 

他人の創作物を素材として悪用しAIを使って実写の児童ポルノと見まがう商品を量産し利益を得る人間がいるということですね。

絵は被害児童がいないので児童ポルノの規制対象外であることが悪用されたわけです。しかし画像生成AIは元画像がなければ原理的に画像を作れません。データを公開しないのは都合の悪い児童の写真があるからでしょう。児童がモデルなら絵も児童ポルノと見做されます。データが非公開でも規制すべきです。

 

後日利用規約が改定されpixivリクエストとFANBOXではAI生成作品の取り扱いが禁止されました。BOOTHも悪質なAI生成作品を扱うショップは検索結果に表示させない措置を取ることになり

ました。しかしAI生成作品の取り扱い禁止には踏み切らず、悪質な投稿が続いているそうです。残念です。

 

こうした自分で絵を描かない利用者が果たして絵描きなのか不明です。絵描きなら描いて見せないことには意味がありません。

恐らく販売目的の業者が入っているでしょう。

児童ポルノは昔から反社が売っています。

 

Amazonの「本」でもAI写真集、AIイラストで検索すると結果は下着水着などの露出系ばかりです。出品者はそれしか出しておらず、プロフィールも不明です。イラストレーターでも写真家でも漫画家でもありません。そういう商品だけを扱う製作者は信用できません

 

クリエイターは自分の創作にこだわりAIをメインにした利益目的の投稿をしたいと思いません。AI生成作品の販売を認めれば悪用する業者が多くなることは予想できました。

 

AIを使えば誰でも他人の絵や写真を元にして美女や美少女の画像を生成でき、著作権も主張できます。R-18画像を生成することも可能です。そのAI特権が濫用されています。

 

AI生成作品の商用利用を認めるのが早計だったと思います。

 

画像生成AIについて知りたい方にはこの記事をお薦めします。

問題点も必要な対策もわかります。