以前ご紹介した漫画・ドラマ「僕だけがいない街」のアニメ版も視聴しました。
過去の連続児童誘拐殺人事件を、タイムリープ(作中ではリバイバル)で阻止して未来を変える物語です。終盤は逮捕されずに
時効を迎えた犯人を追い詰めて決着をつけます。基本的な流れは
漫画、ドラマ、アニメのいずれも同じです。
ドラマはほぼ原作に忠実ですが、アニメ版は終盤2話が全く違うオリジナル展開になっています。
理由は単純で、制作時原作漫画が連載中だったからです。
過去の事件を阻止するまでは原作に沿っていますが、犯人逮捕に至るまでは別物です。
原作・ドラマのキャンプ場での主人公悟と犯人との対決がアニメにはなく、悟が入院している病院の屋上での犯人との対話で決着をつけています。
それはそれで巧みに圧縮してまとめています。
原作とアニメが独自展開で別々に楽しむことができるのも悪くはないと思います。
ただ、屋上から悟が転落し、マットで救われる場面に、既視感がありました。
韓国ドラマ「君の声が聞こえる」(2013年)のラスト、主人公の青年と犯人とのビルの屋上での対話、ビルからの転落、マットでの救出劇と同じ展開になっています。
勿論ストーリーは違います。細部も、「僕だけがいない街」では悟が車椅子で転落する、「君の声が聞こえる」では主人公が先に警察に協力を求めて準備しているなど違いますが、転落しかけるところまで見て「君の声が聞こえる」と同じ展開になるのでは、と予測してしまい、実際その通りになったので、緊張感が抜けてしまいました。
偶然同じになったのかもしれませんが、別の人気作品とかぶると損をすると思いました。
原作とドラマのキャンプ場の対決は独創的で緊張感があります。
アニメだけを見た韓オタに、韓ドラのパクリと誤解されたくないのであえてこんな記事を書きました。
ぜひ原作をお読み下さるか、原作により忠実な(違いも多少ありますが)ドラマをご覧下さい。
漫画、ドラマ、アニメ、映画の違いをまとめて下さった記事を
見つけましたので、ご参照下さい。
原作が一番丁寧にできていますので、やはりアニメだけで終わらせないでほしいと思います。