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 食シリーズ最後の今回は、タイの鍋と焼肉を紹介。

 

 タイと言ったら「タイスキ」というくらい、とてもポピュラーな料理だ。日本のしゃぶしゃぶ鍋とほとんど同じで、名前からして日本から伝わったことがわかる。おまけに「鍋の最後にご飯と卵を入れて雑炊にする」なんて食べ方も、僕が派遣されていた37年前からあった。

 タイでタイスキというと、昔は老舗の「コカ」一択だったが、今は「MK」が筆頭かな。他にも「シャブシ」というしゃぶしゃぶと回転ずしをミックスした店も出ている。

 

 子供連れで行くと、やっぱりビュッフェ式のが楽しいので、僕がよく利用したのは「HOT POT」というタイスキ屋。10年ほど前に上場したチェーン店で、その頃はビュッフェ式はHOT POTしかなく、おまけにコカやMKより安かったが、今は、その後台頭してきたシャブシなどと同じような価格帯になってしまった。聞くところによると、MKもビュッフェ式になった?とか。

 

 HOT POTはスープを2種類選べてお得だった(今は2種類の店が増えてきた)。おまけにビュッフェは、鍋に入れる具材だけでなく、飲み物はもちろん寿司や飲茶やアイスなどいろいろなメニューがそろっており、先にも書いたが子供たちはずっと楽しんでいられる。以下に詳細を掲載。

 

 さてもう一つ、タイスキよりはマイナーな料理「ムーガタ」の紹介(ムーは豚肉、ガタは独特の形の鍋のこと。今は牛肉を指すヌアガタ店もある)。これがおすすめ! 焼肉でありながら鍋でもあり、おまけにシーフードも食べられるという、いいとこどりの料理だ。

 タイスキは中流階級以上の料理だが、こちらは安い! 地元民の料理だ(といっても歴史は浅いらしい)。タイスキ店はクーラーが利いているが、ムーガタ店はほとんどが吹き抜けもしくは屋外で食べることからもそう感じる。

 

 僕がはじめて食べたのは、13年前。タイスキに飽きて、入ってみたのが最初。「ファミリー・ムーガタ」というニューペブリ通りの店だったが(今はつぶれた)87Bで食べ放題という価格に、店員に何度も聞き直した覚えがある(今はもっとずっと高くなった。でもタイスキよりずっと安い)

 

 ムーガタは独特な形の鍋で、肉を焼く真ん中の部分が高くなっていて、その周りは鍋になっている。こうすることで、肉のうまみが鍋に流れ落ち、焼肉と鍋料理と同時に楽しめるのだ。

 おまけに、別に頼むと炭火焼コンロもセットしてくれ、純粋に焼肉を楽しむこともできる。

 また、シーフードコースも追加すれば、採ったばかりのエビやカニや魚を炭火で焼いて食べることもできる。

 もちろん、タイスキ店と同じで、肉以外のメニューもビュッフェ形式で豊富にそろっているので、寿司やスパゲッティや唐揚げでお腹がふくれてしまわないように気をつけたい。

 

 ムーガタ店は、バンコクやチェンマイではいくつかの有名な店があるが、プーケットには数店しかない(以前プーケットにも大型店があったがつぶれた)

 

 バンコクでおすすめのムーガタ店は、チャオプラヤ河沿いのピンクラオ橋の西岸にある「リムナム・ムーガタ」。ここがバンコク市内で一番大きいんじゃないかな。以下の記事に詳細を掲載。

 バンドの生演奏とチャオプラヤ沿いの美しく彩られた夜景をバックに、活気ある店内でムーガタを囲むのは、タイスキよりも異国情緒を味わえること請け合い。生きているエビを網ですくってすぐに調理したりもでき、子供たちもながいこと楽しめる。

 帰りには入り口にあるゲームコーナーで、10バーツ1コインでゲームを楽しむのもいい。

 

 チェンマイにもムーガタ店はいくつかある。「チュンペイ(今はウムチュイと店名変更)「スコンタ」がおすすめ。

 チュンペイは一角に子供が遊べるコーナーがあり、食べるのに飽きた子がブランコなどで遊べた。以下に詳細を掲載。

 

 スコンタは店は広いが、少し路地の奥にあるのでトゥクトゥクで連れていってもらうほうがいいかも。こちらは一角に服や雑貨などが並んでおり、食事の合間に買い物ができる。

 

 以上、タイスキとムーガタの紹介でした。これで、「食」シリーズは終わり。

 海外旅行では、おいしいものを食べるのは当たり前だが、“イベント”として楽しい時間でありたいと思う。

 皆さんもぜひ、タイで“食”を楽しんでみてください。