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 3⃣日目

 今日と明日で、香港の2大テーマパークを制覇する。

 今日は一日、香港島の山の上にある「オーシャンパーク」で遊ぶ。

 

 昨日、遅い昼食をとった近くのレストランで朝食をとり、8時前には宿を出発し、尖沙咀から香港島の金鐘まで地下鉄で行き、その駅前から海洋公園行きのバスに乗った。

 ※現在は地下鉄一本で行けるらしい。

 

 オーシャンパークは、遊園地と動物園と水族館が一緒になったテーマパークで、奥さんとは昔、一緒に来たことがある思い出深い場所だ。東京ドーム20個分もの広い敷地と、山の上と下の2つのエリアに分けられているので、相当気合い入れて歩かないと制覇できない。

 

 オーシャンパークには、9時前に着いたのに、なんと開園は10時とのこと。周りを少し散策した後、入場門で待つことにした。

 ディズニーランドだと入場と共に走るので、ここでもつい走りだしてしまったが、混むであろうジェットコースターなどは、山の上にあり、そこまで我慢しきれず、入場してすぐの大水族館に入ってしまった。

 思ってた以上にすごい水族館だった。ここだけでも来る価値があるほど、見がいのある水族館。これでけっこう満足してしまい、さあ、まわるぞっていうガツガツした気持ちがなくなり、ゆっくり楽しもうという気持ちになれたのだった。

 

 ここは2つのエリアが、ケーブルカー海洋列車で結ばれている。山の下のウォーターフロントには、水族館や動物園、小さな子供のためのアトラクションが集中。山の上のサミットには、大人も楽しめるアトラクションがたくさんあり、イルカショーも楽しめる。

 海洋列車は、ただの列車ではなく、車内が海中のように工夫されており、一つのアトラクションとなっていた。

 

 歩くのが好きな奥さんは、この起伏の激しい場内を歩き回るのを楽しんでいた。確かに、山の上に出ると、周りの素晴らしい景色が楽しめる。歩くのが嫌いな僕も、知らず知らずのうちにずいぶん歩かされて?いたように思う。

<東のスタンレー半島をのぞむ>↑↓

<西のアバディーン海峡をのぞむ>

 

 パンダは、東京や和歌山で見たし、本場・北京でも見たことがあるが、いずれも、笹を食べているだけ、寝転がってるだけって感じだった。特に、北京のパンダは汚れて白くなかった。

 ところが、ここのパンダはきれいでとっても元気がよく、歩き回ったり遊具に上ったりとよく動いて楽しませてくれた。あまり混んでおらず、じっくり見ることができたのもよかった。

 

 特筆すべきアトラクションは、ラピッドという、いわゆる急流下り。向かい合って座る円形状の船で水の上を行く。

 こういうアトラクションでは濡れるのは仕方がない。水が跳ね上がるからだ。しかし、このラピッドは、コースのあちこちに、かなりの量の水が上から横から降ってくるようになっていた。一度でも当たればびしょぬれだ。というか、当たらないわけがないほどたくさん降ってくる。奥さんも息子もキャーキャー言って楽しんでいた。

 

 乗り終えた後、びしょぬれになった体を乾かしながら、そのアトラクションの上を通る橋を渡った時、橋の上に機関銃のような水鉄砲が設置してあるのを発見した。

 なんと、この水鉄砲、ラピッドの船めがけて打てるようになっている。

 先ほど、水が降ってきたのは、この水鉄砲で打たれている分もあったわけだ。奥さんに、

「でも、これで、見知らぬ人を打つってのは、やっぱり抵抗があるよね。」

と声をかけていたら、横では、すでに息子が、思いっきり船の上(の人)に水をかけていた

 息子は、それにはまってしまい、かなり長いこと打ち続けていた。僕は、親としてちょっと恥ずかしく、知らんふりをして少し離れたところで待っていたのだが、奥さんはいつのまにか息子と一緒に打っていた

 

 9時間みっちり遊び、19時にパークを出た。

 

 20時の「シンフォニーオブライツ」に間に合うよう尖沙咀へ戻って、今度はちゃんと鑑賞できた。昨日から先延ばしにされ、期待が膨らんでいたのだが、思っていたよりショボかった。それでも、香港ならではのビル群を使った光のショーを、家族は満足してくれた。

 

 皆、疲れをものともせず(僕自身は疲れた体に鞭打って)、20時半から地下鉄を使って旺角(モンコック)へ移動し、楽しみにしていた「女人街(ノイヤンガイ)へ出かけた。

 テーマパークを一日歩きまわった後の露店巡りはさすがにきつかったが、たくさんの買い物をしてまわった。買いすぎて、土産を入れるスーツケースまで買うはめになった。

 

 歩き詰めの長い一日だったが、充実した一日だった。何より家族が楽しんでくれた。

 

 宿に戻ってきたとき、奇跡が起きた! 息子と奥さんの会話。

息子 「やっと帰ってきたぁ。なんかこの部屋も、帰ってくるとホッとするね。」

奥さん「住めば都だね。」

・・・なんか許されたような気がして、僕は疲れを忘れて幸せな気持ちになれたのだった。

 

 バンコクなら、ゆっくりと湯船につかり、足の疲れをとるのだが、湯舟などなく、便器の上でシャワーを浴びる我が宿では、そんな贅沢は言っておれない。自分で足をマッサージしながら翌日に備えた。

 

 明日はいよいよ僕も初めての場所、香港ディズニーランドへ。はたしてどのくらい歩くことになるのやら…。(つづく)