ブログ 目次

(⑤の続き)

「子供たちに非日常をいかに楽しませられるか」というテーマで始まったこの旅行。

 チェンマイ最終日は、西の山の中にある有名観光地をまわる予定だ。

第5日「ドイステープ寺院~メオ族の村~動物園~VIPバス」 

 9:00 チェックアウトをし、荷物はそのまま預かってもらって、ソンテオで「ドイステープ寺院」へ向かった。

 「ここを訪れずして、チェンマイに来たことにはならない」と言われるほど、チェンマイのシンボルともいえる名所。標高1,000m超のステープ山の山頂にあり、僕は何度も訪れているが、いつも新鮮で厳かな気持ちになる場所だ。

 僕らのホテルは市街の西にあるので、ソンテオはすぐ山道に入り、30分ほどで、露店の並ぶ曲がり角が見えてくると、そこがドイステープ寺院の入口だ。

 入口の門をくぐると、階段が続き、両側にある露店がまた楽しい。バンコクより確実に安く民芸品が売られている。でもそれは後のお楽しみで、さらに階段を上っていくと、蛇神ナーガの見事な階段の前に出る。まずは、ここで写真を撮らねばならないと必ず思える素晴らしい撮影スポットだ。昔、一人で初めてここを訪れた時も撮った場所だ。

 ※そこから300段もある階段を上らねばならないが、足の弱い人は有料リフトもある。ただ、木々の間を登っていくのであまりお勧めはできないが。

 ※タイの寺院は、タイ人は無料だが、外国人は有料のところと無料のところがあり、ここは有料。階段を上りきったところで支払う。

 階段を上ると境内が広がっている。右手に行くと、チェンマイを一望できるスポットもあり、境内は一周できる。その広い境内の真ん中には、さらに上に続く門があり、そこからは裸足にならねばならない聖域だ。そこを上ると、仏舎利を収めた金色の見事な仏塔がまばゆい光を放っている。また、バンコクのエメラルド寺院に運ばれたエメラルド仏はもとはここにあったそうで、そのレプリカも鎮座している。レプリカとはいえその大きく美しいエメラルド仏に、多くの人がお参りをしていた。

 

 帰りに、先ほどの露店でいくつか買い込み、次は、寺院からさらに山道を奥にソンテオで20分ほど行った標高1,600mの「ドイプイ村」へ向かった。

 ※ここは、モン族の集落で、山の斜面に家を建て多くの人が住んでいる。小さな子供の通う学校(幼稚園?)もあるほど。民芸品を作ってそれを販売して生活している。一時つぶれそうになった時期もあったようだが、タイ政府のテコ入れ(地域おこし運動として始められた一村一品運動=OTOP)などで観光地としてよみがえった。ドイステープまで行くなら、ぜひここも訪問すべき場所だ。

 いつもは、正面の門から入り、外の小道を上っていくのだが、今回は、門の右手にある露店の間に見つけた屋内の階段を、露店を見ながら上っていった。途中、ボーガンでのゲームコーナーもやっており、子供たちは盛り上がっていた。

 ちなみに、ここは入場料は無料。ただし、村の奥から左手に伸びるフラワーガーデンは、10Bの入場料が必要。なんてことはない場所ではあるが、写真スポットとしてはいい場所なので、僕らは入場した。

 しかし、ここでアクシデントが! 一番奥の小さな滝?の右手を、子供たちが駆け上っていったのを、うちの奥さんが追いかけようとして上に伸びた木の枝に気づかず、ぶつかって転倒。そのまま、斜面を2mほど転がり落ちてしまったのだ。その結果、かなり痛々しい傷と打撲を負ってしまった(その時の状況をイラストビデオに仕上げました)

 

 奥さんは何とか歩けたが、そこで昼食をとるのはやめて、とりあえず街中へ戻ることにした。

 40分ほどソンテオに乗ると、山道は終わり、街の西の端「チェンマイ動物園」に着いた。その頃には痛みも落ち着いてきたようなので、動物園で車いすを借り、それで園内をまわることにした。

 残念なことに、動物園は改装中のようで、多くの施設が工事中だった。さらに敷地は思った以上に広く、食事をしたりポニーに乗ったりした後、歩いて一周していたら、いつの間にか4時間もたってしまった。

 

 ホテルで荷物を受け取り、カードスアンゲーオ(デパート)で食事をし、最後の買い物と荷物のパッキングをした後、アーケード(バスステーション)へ。

 21:00 アユタヤ行きのVIPバスは定刻に出発した。それまではしゃいでいた子供たちは、小さな子は出発前に、小5の三人組も出発後10分もすると眠りについていた。

⑦アユタヤ自転車&バイク編に続く)