クラスで授業のグループや遠足班など、2~3人のグループを自由につくらせる場面って時々あるよね。
そういうとき、担任はどうする? 何も手だてをとらず子どもに任せてる?
こういう場面では、子どもは実はとても緊張する。だって、自分だけ余っちゃったら恥ずかしいし悲しいから。
それを気にせず、手だてを何もとらない担任のクラスには、僕だったらなりたくない。
じゃあ、どうする?
音楽の授業では、生徒をペアにしたり3人組にしたりする場面が時々ある。隣同士とか指示して組ませるのなら問題はないが、“自由に”組ませるときは必ず一工夫する。
子どもによってはうまく組めず、疎外感を感じ、それはその授業・その教師・そのクラスへの嫌悪感につながる場合もあるからだ。
こういう場合、指示にちょっとした一言を添えることで解消できる。それどころか、逆にクラスづくりの訓練にもなる。
「今からペアをつくります。
ペアを作るとき、みんな我先に相手を探すよね。だって一人だけ残りたくないものね。
でも、自分から声をかけるのが苦手な子もいるね。
だから自分の相手が決まったらすぐ周りを見てみよう。
一人の子がいたら一緒に探すか自分の班に入れて3人組を作ってしまおう。
最後に3人組が2つあったら、その中の子同士で2人組になれるともっといいね。
そして、これが一番大事なんだけど・・・、
音楽のリーダー(級長、班長、音楽係、吹奏楽部…)に当たる子たちは、自分が2人組を作るのは最後にするくらいの意識がもてると立派だ。できるかな?
じゃあ、このクラスの“集団力・団結力”を見せてもらうよ。じゃあ、分かれて!」
先生が自分たちの不安をちゃんとわかってくれているという安心感と、その先生に自分たちのクラスの良い姿を見せたいというプライド、そして何人かのリーダーを潤滑油にすることで、子どもたちは、この後、いきいきと動き出すはずだ。
※ 他にも、前回と同じ子はダメ、同じ部活の子はダメ、男女を混ぜる、などの条件を付けてわざとシャッフルするなど、ゲーム感覚で行う手もある。
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