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 荷物整理をしていたら、カセットが数本出てきた。聴いてみると・・・。
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タイムトラベル」 「夢色の風に

 自分で言うのもなんだが、僕は音楽教師として少し変わってる。根本に、人とは常に違ったことをしたいという天性の天邪鬼(あまのじゃく)な性格がある。
 そんな僕が、夏休み前に学年主任から「音楽も夏休みの宿題を出してくれ。」と言われたとき、考えた宿題がこれだ。

『歌を覚えて歌ってくる→歌声をカセットに録音して提出』
 生徒にとってはいい迷惑である。(と、今は思う…。)

 さて、やるからには、完ぺき主義の僕は、そのためにいくつかの手だてをとった。
① まず、二晩ほど徹夜で「歌入り」「伴奏のみ」のデモテープを創った。
② 7クラス270人全員にカセットを持ってこさせ、クラスで数人、ダビング係を決め、僕はダビング係のテープだけダビング。係の子は担当する数人分をダビングするという形をとった。

③ 歌を聴いたり一緒に歌ったりして覚えたら、そのカセット、もしくは別のカセットに自分の歌を録音する。その際、友達と協力して、互いのデッキを持ち寄り、1台で伴奏を流しながらもう1台で録音してもよいし、1台だけ使って伴奏なしで録音してもよい。もちろん自分で伴奏をしながら歌ってもよい(←さすがにこういう子は一人もいなかった)。ただし、歌うときは必ず一人で。
④ 注意事項として、最初にクラス番号氏名をしゃべってから歌に入ること
(別人が歌ってないことを確認するため)。カセットの一番始めから録音し、提出は必ず巻き戻して頭出しをしておくこと。ケースではなくカセット自身に名前を書いておくこと。

 デモテープは、多重録音を駆使し、ドラムも入れたりして、真夜中にもかかわらず遊んでる。 

 ここでは2曲だけ紹介。

 タイムトラベルについては、生徒が勝手にラジオ番組に投稿し、当時のラジオで流れた。DJは「おもろい先生がいるもんだなあ」と言いながら流してくれたらしい。

 夢色の風には、僕の好きな作曲家;橋本祥路氏の小曲。この曲は、テンポ感を自分の好みで思いっきり変えてしまっているので、氏にはお聴かせできないが、氏とは現職中に3度ほど会食をいっしょにさせてもらったことがある。初めてお会いした時には、光栄にも色紙で「楽弟」の御言葉をいただいた。


 当時の子どもたち、よくぞ僕のめちゃぶりに付き合ってくれました。ありがとね。

 

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