ブログ 目次

 コロナで緊急事態宣言に揺れながらも、どの小学校も入学式を無事終えられたようだ。新入生の保護者の方々は、ほっと一安心であろう。自分の子供の入学式のことを思い出してみても、この日は子供の晴れ姿に涙が出るほどうれしかった覚えがある。

 

 教務主任という立場上、僕は、保護者の方々にお話ししたりお願いしたりする場が多くあったが、入学に際しては、事前の説明会で、以下のお話を必ずするよう心掛けていた。

会話とスキンシップ、そして学校へたくさん顔を出す。

 特に小学校の間は、これを心がけたい。
 会話はもちろんだが、だっこやおんぶ、ほおずりにキスなど、スキンシップは愛情表現の大切な要素。はじめは子供がかわいいから自然とやるけど、真の意義は親が自分に興味をもっていると子供に意識させるためでもある。そして、学校へなるべく顔を出すことも、同じ意味で大切だ。

 親の無償の愛こそが、子供が自分の命を尊び、自分自身を好きになり、さらには自分の存在に自信をもつ一番の源になるからだ。

担任とコミュニケーションをしっかりとり、子供の前で担任の悪口を言わない。
  子供はいろいろな場で価値観を構築する。小学校時代は親の考え方や動きからによるところが大きい。だからこそ、担任と共に子供を育てる上で、担任への不満を子供の前で口にせず、何かあったら直接学校へ電話する。
  何かあったとき「自分の子供を信じる」ってかたくなに子供を守るのは、けっしていいことではない。子供は嘘をつくもの。自分を守るために、そして、親の期待を裏切りたくないがために。なぜなら親が大好きだから。だから、子供を真っ直ぐ育てるためには、親は、客観的に見つめる姿勢も必要
  また、学校に言いたいことをためてはいけない。ためるとそのモヤモヤがいろいろな見方を狂わせる。とにかく担任とコミュニケ―ションを取ることが大事。できれば連絡帳や電話より、直接会って話すことが、いろいろスムーズに事が運ぶ近道だ。

お金を出しおくれない。
  現在は、集金は引き落としなので、昔のように親の集金未納は子には伝わりにくい。しかし、親のそういう姿勢は子供に必ず伝わり、多くは生活の乱れ、不登校へとつながることが多分にある。家計は切り詰めても、子供に使うお金だけは最優先して出し惜しまないことが、子供への愛情の一つの表現にもなる。

ゲームやスマホを親がよく知り、与えっぱなしにせず共有する。
  「情報を共有する」「時間を共有する」ことが、子供を知る最短の道。食事を一緒に取る、ゲームを一緒にするなかで、学校の話を聞く、友だちを知る、そして考えを共有する。これを怠り、テレビやゲーム、スマホやパソコンを買い与え、これらにお守りをさせておくと、いつの間にか自分の知らない息子や娘が出来上がる・・・。

 

<こちらもどうぞ>