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<パート4>

 なが~い過酷旅におつきあいくださり、ありがとうございました。いいかげん疲れてきたでしょう。今回が最後になります。いや~な思い出をどうぞご堪能ください???

 

「寝台列車での場所取り」・・・アグラから、沐浴で有名なバラナシ―へ列車で移動した。席は指定席を取った。日をまたぐ長距離移動だったので、僕らは一応寝られるスペースのある席を購入した。ところが! ・・・夜が近づいてくると、列車の屋根の上に座ってたような人たちが車内にどんどん詰まってきて、指定席が浸食されてきた。仕切りがないため、体が伸ばせないほど徐々に浸食され、夜中にトイレに行って戻ってきたら、僕の寝る場所はなくなっていた・・・。なんなんだ、この国!


「ガンジス川の沐浴と遺体」・・・早朝、ガンジス川のほとりに行くと、多くの人が沐浴をしていた。ガンジス川が“聖なる河”と呼ばれる所以(ゆえん)だ。その光景に僕も沐浴しようかなと言ったら、先輩がすぐ向こうにただよう火を指さし「やめとけ」と言った。その火は、遺体を燃やしている火だそうで、遺灰はそのままガンジス川に帰すそうだ。ある意味、それも“聖なる河”なる所以だなと思った。


「ネパールでの発熱」・・・インドで、過酷な旅を一週間以上続け、やっと飛行機でネパールに入った。ネパールはとってもいい場所だった。北にはエベレストがそびえ、“世界の屋根”と称されるヒマラヤ山脈が拡がっているので空気がきれいだったし、なんといってもネパール人の顔は怖くない。日本人のおじちゃんおばちゃんかと見間違うほど慣れ親しんだ顔だった。ホット・シャワーもあたたかかった。そこで、一気に気がゆるんだのか、僕は高熱を出してしまった。少しでも熱を出したらおいていかれると思って、よけいムリをしたせいかもしれない。でも、さすがに先輩たちはそこまで鬼ではなく、ちょっとこぎれいな宿に泊まって体を休ませてくれた。一日で熱は下がったが、今度は先輩の一人が熱を出したのだった(それほど過酷な旅だということが証明された?)


「使った費用は飛行機代込みで○万円ぽっきり」・・・こうして、14日間の過酷旅は終了したわけであるが、行き帰りの飛行機代を含めた、その間使った交通費と宿泊費と食費の合計は、なんと7万円ぽっきり。ある意味、すごい思い出深い経験となった。そして、27歳の僕は「二度と海外旅行など行くもんか」と、固く心に決めたのだった。

◆  ◆  ◆  ◆  ◆

 同僚の先生が、ハネムーンでインド旅行に行かれました。
「どうでしたか?」と期待を込めて聞いたら、
「すごく楽しかった。思ったよりきれいだったし。」と信じられない答え。
「えっ? じゃあ、現地の人はどうでしたか?」
「親切な人たちばかり。いろいろお世話になったわ。」って・・・・・(絶句!)
 聞けば、ホテルは1泊ン万円の5つ星(僕らは100円)。行った国は同じでも、旅行してきた“次元”は全く異なるようだ。

 

 みなさん、インドはいい国ですよ。・・・お金をかければネ。

 

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