40時間
夜中は座敷の下の土の中で過ごしているうたくん。
くじらぐもは昔のお家なのでお座敷の床板の下は土なのだ。
先代うさぎのくるみくんも現うさぎ うたくんもどちらも涼みたい時やほっとしたい時や何かあると床下に潜ってしまう。
いつもの夏のうたくんのルーティンは朝、9時くらいにぴょこんと顔を出して、朝ご飯を食べ、夏場は暑いのでずっと床下に潜って、15時から16時過ぎに出てくるうたくん。
夜は結構見えるところにいてくれて、お風呂上りに一緒にくつろぐのがいつものスタイル。 そして夜中は土の中で過ごしている。
なのに・・・ 日曜日の朝は姿を現さず、夜も顔を見せてくれなかった。
そして月曜日も朝も夜も出てくれなかった。
ここまで顔を出してくれないのははじめてだったので、かなり焦ってしまった。
ごはんも無くなっている様子がなかったので床下を何度も懐中電灯で照らしてうたくん出ておいでと声をかけるのだけれど出てこないし、姿が見えない。
さすがに何かしらのアクシデントが起きていると確信して、床板をはがすしかないと決心。
バールを持ってきて、はがそうとするも昔の床板、しっかりはめこまれていてちょっとやそっとでは外せない。
大工さんに電話してひとまず応急処置で隣の部屋の畳を上げて、そちら側に脱走してないか確認してみたらとアドバイスをもらう。
そこでやーさんと相談するも、うたくんの性格上自分で穴を掘ってどこかに行くタイプではないと確信。
床下の穴の中に姿を隠している時も自分で掘っているのではなく、先代のくるみくんが掘ってくれた穴で過ごしているのだから。
くるみくんとうたくんでは性格が全く違うのだ。
脱走はほぼほぼないとしたら、体調を崩しているとしか思えない。
前回おこもりの時は丸一日でその時も心配で長い竹を入れて探るのだけれど穴に入ってしまえば、何の役にも立たず、それでも翌朝、ぴょこんと出てきてくれたから一件落着したのだった。
座敷下は人間は子どもでも絶対に潜れない高さなので、脇の板に穴を開けてみた。
でも探し出すことはできなかった。
何度、寝転んで床下をのぞいたか分からないくらい何度ものぞいてみた。
せめて耳だけで見えていることが分かれば安心なのだけれどどこにも姿が見えないのだ。
夜も不安で心が沈み、かといって床板をはがせなかった今すぐにできることはなく、つらいけれど最悪の覚悟もするしかない、と思いながら、うたくんのことを考え続けていた。
もはや大工さんと床板をはがして、これを機に改装するしか手立てはないと思い始めた。
そして翌朝、4時くらいにうたくんのご飯の場所を確認したら、ご飯がなくなっていた。
あれ、食べに来れたのかなとかすかな希望が出てきた。
そして・・・ ぴょこんと元気に足元にやってきてくれたのだ。
はー、うたくん、どうしたの?
安堵で寿命が延びた気がする。
時々おこもり生活に入ってしまううたくんだけれど、長すぎるのはやめてね。
一件落着。
あれこれ日々、くじらぐもではいろいろな事件が繰り広げられている。
大合唱
チャーハンと野草茶とスープ
光は駐車場から見たお店の明かり。 常連さんをお見送りがてら歩いて帰ると18時40分くらい。 18時にお店を出たときはまだ明るいのだけれどすでに虫の声たちが合唱してくれている。
そしてどんどん合唱は大きくなっていき、大合唱に。
昼間と夜では全然、聞こえてくる音が違う。 みんなに聞かせてあげたいな。
本当に包まれていて、迫力たっぷりなのだ。
藍の葉。 乾燥させてすくも用に。 手の空いた時間にどんどんやっていこう。
今日、ふと烏骨鶏を放牧させながら、藍の葉を取っている時に思ったのだけれど、こういう作業って書経と同じような効果があるかもしれないということ。
日々の暮らしの中で自然に沿うことが癒しや気づきにつながっているのだなと。
藍の生葉染めとぶどうな一日
そして戻ってきて、いよいよ生葉染め開始。 まずは藍の刈り取り。
ばてそうなくらいの残暑厳しい日。 中で藍の葉と茎を分ける。
今日はコンテナ一つ分の藍。 葉っぱを水とミキサーで細かく粉砕する。
ネットでこす。
染液に炭酸カリウムとハイドロサルファイトを入れる
お昼は梅みょうがごはん、淑子ちゃんの北海道土産 干しカレイ
梅ジュースが染みる
ご飯を食べて残りの染物をし、片づけたら今度はダッシュで牧丘へ。
くじらぐものくるみくん、うたくん(うさぎ)を授けてくれたつるちゃんのところへ。
つるちゃんの巨峰を買いに向かう。
低農薬で育てた巨峰。 形は不揃いだけれどとてもジューシーでおいしい。
以前は頻繁にくじらぐもにも来てくれていたのだけれどやはり牧丘ー明野は少し遠いということであまり会えなくなってしまった。
愛情いっぱいに育ったぶどうたち。 今月いっぱいくらいは楽しめるみたい。