境界線(ボーダーライン)と跳躍(ジャンプ)[No.3726] | 近江の物語を君に捧ぐ

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近江を舞台に、近江に生きる人を主人公にした小説をひたすら書き続けている近江人、木村泰崇のブログ。

昨日に続いて、

映画「マディソン郡の橋」のヒロイン、

フランチェスカ

(メリル・ストリープ)

をめぐって………


今回、

4度目か5度目になる

「マディソン郡の橋」を

見ながら、

ずっと

ずっと

フランチェスカの

目、

顔、

表情を見つめながら、

私が

ぼんやりと

思ったこと。











人は、

いわゆる

「境界線」(ボーダーライン)に

身を置いていると、

「詩」が生まれる。


「境界線」とは、

ものすごく

具体的に並べるなら、

家と旅、

田舎と都会、

故郷と東京、

日常と非日常、

平凡とあこがれ(夢)、

家族と恋、

静止と冒険、

安定と挑戦、

日だまりと嵐…………


そうした

2つの狭間で

揺れ動く時、

「詩」が生まれる。

(そうしたことで

悶々としない人間からは

詩は生まれない)


だから、

「境界線」は

「心(精神)」であり、

「葛藤」であり、

「詩」である。













その「境界線」に

身を置いていた人間が

思いきって

跳躍を試みた場合、

「詩」は

「物語」になっていく………



「跳躍」は

「身体」であり、

「行動」であり、

それは

「物語」になっていく

「小説」となっていく………

(行動しない人間からは

小説は生まれない)








フランチェスカは

「跳躍」した❗❗


「跳躍」を試みて、

雨のラストシーンで

流した涙。


……………