桜の短歌ベストファイブ | 近江の物語を君に捧ぐ

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近江を舞台に、近江に生きる人を主人公にした小説をひたすら書き続けている近江人、木村泰崇のブログ。

今、近江、湖東の地は
桜は満開である。

今日は
風が強く
散りはじめてもいる……涙。






古今東西、
桜を詠んだ名歌は
たくさんあるが、
私の独断と偏見で
私の「お気に入りの桜の短歌」
ベストファイブを
選んでみた。



第1位

桜ばないのちいっぱいに咲くからに
生命をかけてわが眺めたり
(岡本かの子)



第2位

世の中にたえて桜のなかりせば
春の心はのどけからまし
(在原業平)



第3位

清水へ祇園をよぎる桜月夜
今宵逢ふ人みなうつくしき
(与謝野晶子)



第4位

花の色は移りにけりないたづらに
わが身世にふるながめせしまに
(小野小町)



第5位

満開の桜ずずんと四股を踏み
われは古代の王として立つ
(佐々木幸綱)