媚を売ることなく生きる………… | 近江の物語を君に捧ぐ

近江の物語を君に捧ぐ

近江を舞台に、近江に生きる人を主人公にした小説をひたすら書き続けている近江人、木村泰崇のブログ。

かなり前の
朝日新聞の
鷲田清一の
「折々のことば」に、
今や故人となった
俳優の萩原健一の言葉が
載っていた。



私たちのアラカン世代には
萩原健一という名前は
小学校の時に幾度も幾度も耳にし
幾度も幾度も口ずさんだ
グループサウンズ、
テンプターズの
「エメラルドの伝説」の一曲と
ともにある。

私が大学時代、
バイト仲間ともに、
新宿の
とあるスナックで飲んでいたら、
俳優の柴田恭兵が
美しい女性とともに
近くのテーブルに座り、
そして、
柴田恭兵が
カラオケで
見事に歌い上げたのが
「エメラルドの伝説」だった。


恥ずかしながら、
私は、
その柴田恭兵の歌唱を聞いてから
というもの、
カラオケで歌う機会があると
しばらく
必ず
「エメラルドの伝説」を
歌っていた(笑)


私が
ショーケン、
萩原健一を
「エメラルドの伝説」の後で、
じっくり見たのは、
岸惠子がショーケンの相手役となった
映画「約束」だった。


いい役者になったなぁ………
って思った。

「青春の蹉跌」、
「アフリカの光」
…………この辺りの
萩原健一の
若き日の映画作品は
すべて
高校時代に
彦根の市場の
(今は四番町スクエア)
二階建ての映画館で
見ている。


萩原健一。

トラブルメイカー
とも言われた。

現場では
妥協はしなかった。

自分を使ってくれる人に対しても
媚びなかった。

自分より
上のポジションにいる人よりも、
作品を
自分を
大切にした男。


私は、
情けないことに、
上のポジションにいる人には
長いものには巻かれろ
じゃないが
けっこう媚びてしまうほうだ(笑)

それだけに
萩原健一的生き方は
好きだ。