Asian Blue Link Project  フィリピン・レイテ島に行ってきました | 進化するココロとカラダ

進化するココロとカラダ

ボディワーカー(公認ロルファー)の藤本靖がボディワークをはじめとする身体業界および他業界の魅力的な人たちのつながりをサポートする活動を紹介します。朝日カルチャーセンター新宿教室を中心に様々なコラボ企画を提案します。


2004年 スマトラ沖大地震津波

2005年 パキスタン大地震
2008年 四川大地震
2011年 東日本大地震
2013年 フィリピン台風

過去10年間、アジアをはじめ世界各地で大きな災害が次々と起きています。

「災害によって大きな被害を受けたアジア各地の人々をつなぐ支援のネットワークを構築し、防災教育、復旧・復興のノウハウの移転を図ることで将来の災害にアジア全体が協力して備える」

以上を目的に
「Asian Blue Link Project」
が立ち上がりました。



発起人は遠野まごころネット代表の多田一彦さん。
遠野まごころネットは東日本大地震の際に、世界各地から集まるボランティアの方々の一大拠点となったNGOです。


今回は、2013年11月の台風で多大な被害を受けたフィリピンのレイテ島を訪れ、現況の調査と現地の方々とのネットワークづくりを行いました。


ミッションメンバーは、多田さんの他に、Beyond Tomorrow代表の坪内南さん、
国際協力事業団(JICA)カイロ事務所所長の松永秀樹さん、日本社会事業大学の山口幸夫先生です。

この錚々たるメンバーに交じって自分が一体何ができるかわからなかったのですが、それでもとにかく現地に行ってみれば何かあると信じてジョインすることにしました。



結果、行ってみて本当によかったです。


事前にお伺いした東京の援助団体の話では、すでに緊急支援の段階は終わりつつあるとのことでした。
実際、ガレキが町を覆いつくしているという状況ではありませんでしたが、まだまだ災害の傷跡が深く残っていました。








津波に押し出されて大型船が陸に乗り上げています。
手前にあるブルーのペイントのコンクリートは元々保育所だったのですが、津波で建物ごと吹き飛ばされたとのことです。







海沿いには、ガレキを寄せ集めてつくられた家々が並びます。
勿論、居住が禁止されている危険地域です。

ただ、だからといってここに住む人達に安全な居住空間が無条件に与えられるわけではありません。
とにかく今日一日生き延びるために、流されても流されても
また自分でつくりなおすしかないのです。






国際援助機関によって建設された仮設住宅。
子供たちがたくさんいるので賑やかです。




こちらは別の仮設住宅。
きれいな手作りの飾り付けがしてあります。
フィリピンの人たちはカラフルで大人も子供も本当におしゃれです。






どこにいっても子供たちは本当に元気で明るくてサービス精神旺盛です。
遠慮しながら仮設住宅を歩いていると、皆寄ってきてうれしそうに声をかけてくれます。





向かって右端がミッションリーダーの多田さん。
現地の方々との交流を心から楽しんでらっしゃいました。
左端の女性は、自らの家が流されてしまったにも関わらず、
他の地域の仮設住宅の管理の仕事に奔走している看護師さんです。優しく、芯の強い、美しい女性でした。






ミサには外に溢れ返るほどに信者さん達が集まります。
信仰がフィリピンの人たちにとってどれだけ支えになっているかがわかります。






マニラにもどってからは、フィリピン大学、地元のNGOなどを回り、情報収集しました。
どこへ行っても、明るく、情熱的で、優しい人達ばかりでした。





私は、今から20年以上も前になりますが、大学を卒業して国際援助機関に就職し、フィリピンを担当しました。


何度も現地を訪れているうちに、フィリピンという国が大好きになり、人間として大事なことを多く学びました。
今回のミッションも本当に学びと感動の連続でした。


この学びを今後の活動にどのように活かせるかを考え、行動していくつもりです。


最後になりましたが、今回のミッション参加のために、東京でのお仕事関係の皆さまに大変ご迷惑おかけしました。
私のわがままを許して下さってありがとうございました。

フィリピンで得たエネルギーを元にこちらでの仕事もしっかり頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。