たまにはコアなエンジンの話でも アンチトヨタの私見 | yasudaspeed日記

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(2021.10.15 本格運用開始しました)

どうも、ちょっとG16E-GTSを調べてみたyasudaspeedです。

 

基本的にアンチトヨタな私ですが、フォローさせて頂いている方々が立て続けに記事を上げまして…。

 

基礎知識は頭に入っていて、第一印象は1.6Lターボで272ps、量産車としては頑張ったね!でした。

 

気になったのはコンロッド小端部のテーパー加工。

 

今時の低回転低燃費エンジンでローフリクションを狙ったものですが、回して長時間使うにはちょっとNG。

 

気になった方は検索ボックスにエンジン形式を入れてみてください。続く候補の筆頭がブローです。

 

しかも異常燃焼でピストンが溶けるのではなく、シリンダーヘッドに当たって粉々に砕けるというもの。

 

やっぱりね…コンロッドスモールエンド伸びるもんね。

 

エンジン回転中のムービングパーツが剛体で、停止時と同じ形状をしているという間違った認識を捨ててください。

 

クランクシャフトなんて、大繩跳びの縄みたいにのたうち回っています。

 

メタルクリアランス+ブロックの捩れ分ですが、軸が出ている状態では回っていません。

 

コンロッドは基本的に伸び縮みですが、ピストン周方向の捻りも入ります。

 

ピストンピンは、3つの支点でへの字折り曲げ。

 

ピストンはボス穴が慣性力に引っ張られ、TDCで上に楕円になります。

 

それぞれは微小な弾性変形ですが、これらが積み重なってピストンがシリンダーヘッドにクラッシュ!

 

ちなみに対策品は、

 

 

国産だとHKSから既に出ていました。angraさんが言っていたのは、たぶんコレでしょう。

 

戸田レーシングさんにはさん付けなのに、私がHKSにだけは絶対にさん付けしないのには、ちゃんと理由が…(笑)

 

コンロッドは純正のように余計な4面研削をして壊れやすくするのではなく、オーソドックスな2面研削。

 

作りやすいH断面じゃなくてI断面(手間をかけてCNCフライス加工)というのも、高ポイントです。

 

欲を言えば内面をもう少し丁寧にR加工してくれたら、応力集中せず理想なんですけどね。

 

余談ですが金属素材や材料力学だけでなく、トライボロジーの境界潤滑なんかも学んでみると、見える世界がまた変わりますよ。

 

何故ピストンスカートがMOS2コーティングで、ピストンピンがDLCなのかわかります。

 

話を戻すとHKSのピストンとコンロッドを入れて初めて、安心して踏み抜けようやく純正タービンを使い切れるようになる訳です。

 

そこからカムやってフルコンでセッティングしてレブリミットアップ、400ps&600Nmが貴方のものに(笑)

 

市販車と同一部品がホモロゲでそのまま競技に使われていたグループA時代とは違って、GRの名を冠していても競技ベース車ではなく競技オマージュ車なのです。

 

設計の時点で600psと排気量レギュレーションが念頭にあったRB26や、生産ラインから引っこ抜いたパーツを空輸してWRCに出していたEJ20や4G63とは、根本的に設計思想が違います。

 

どちらが良いとか悪いとかの話ではなく、その時々の時代の要請です。

 

今日プレスデーだった東京オートサロン関連の記事で引っかかったのが、

 

 

壊してくれてありがとうの言葉www

 

競技で使われることが容易に想定される車なら、競技で使っても壊れないようにきちんと下調べしてから余裕を持った設計をしてください!

 

2000GTの時代から3S、4A、1JZとスポーツエンジンの設計はヤマハにすべて丸投げしてきたので、速くて壊れないエンジンの勘所がまったくわからないのでしょう。

 

その結果、日本を代表するエンジンチューナー、日本を代表するチューニングパーツメーカー、ガチで競技している弟、年金生活者の私が、示し合わせた訳でもないのに「カタログほど速くない、ちょっと弄るとすぐ壊れる、腰下から根本的に手を入れないとダメで金がかかる」という、まったく同じ結論に達しました。

 

T社は昔からユーザーの足元を見るのが大好きで、「どうせ庶民なんだから違いなんてわからんし、このくらいで十分やろ!」という設計思想が隠し切れず製品に現れてしまいます。

 

膨大なT社のラインナップの中で私が買う可能性が少しでもあるのは、プロボックス、ハイエース、ランクル…皆プロ向けの働く車。

 

T社はこちら向けには本気を出して、商用車を作るのは上手いんですよね!

 

プロボックスを除きハイブリッドを積んでいないのが、何を意味するのか?(笑)

 

乗用車は片手間に70点主義で設計してユーザーから金を巻き上げ、あくまでも金稼ぎと雇用維持が目的。

 

企業規模としては1/100のマツダさんの方がプライドとポリシーがしっかりしており、車作りには情熱を持って真摯に取り組んでいます♡

 

モリゾウこと章男会長は、車好きの同じ匂いがするので嫌いではないのですが…企業姿勢となるとまた別の話。

 

トヨタ信者の方々、不快な思いをさせて申し訳ございません。

 

あくまでも、ST205のリストリクター不正事件に端を発し、東京オートサロンでTバッジを付けたストリームに希望と名付けたのを見て完璧に嫌いになった個人の意見です。

 

良識、矜持、2匹目のドジョウ…。

 

材料加工学科卒の酔っ払いは早く寝ろ!って声が聞こえてきます(笑)

 

サムネイル画像が必要なので、

 

 

 

 

粉々ピストンの画像を、こちらから拝借させて頂きました。

 

 

とりあえず、今日のところはこの辺で。

 

(次回、イクラちゃんw)