とんど焼き(地方伝統行事の伝承と課題、なんちゃって^ ^) | 茶の湯放浪記

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田舎に住む、普通のサラリーマン茶人のおろかな日々を綴っています。
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筆者は坊主頭ですが毛髪の事情によるもので、寺とは関係ありません。

昨日の土曜日は午後1時から「とんど焼き」の準備をしてん。


「とんど焼き」と言うのは、年末年始に使った正月飾りや、お札やお守りを焼く焚き火のこと。

でも、一種の神事か火祭りみたいで、こんな祭壇みたいなんをつくるんや。


 


 

まず、真ん中に鉄の棒を地面に刺して、それを周囲から木の杭で支えて、鉄の棒に添わせて長い竹を立てて、その竹を周囲から三本の竹で支えるねん。


それを藁または枯れ薄を刈ったもので囲む。


その周りを大量に刈り集めた笹を縄で束ねたもので取り囲む。

最後に番線(太い針金)で巻いて縛ったら完成。


昔は子供会の親たちが主催の行事やってんけど、少子化や子供会に入る子供が減ったせいで立ち行かなくなって、3年前、町内会に継続を求めて来てん。


ほんで、それから2年間、とりあえず町内会の役員たちでやってたんやけど、しんどいんで今年から町の行事として隣保の班長さんたちにも手伝ってもらうことになったんや。


やっぱり、人数が多いと早いわー。

去年までは、夕方までかかってたんが一時間半で終わったわ。

笹や枯れ薄を刈る人、集めて束ねる人、祭壇を組む人、竹を切る人と、色々要るからなあ。

私は刈り払い機を持ってるんで笹や枯れ薄を必死で刈ったんやけど、皆んなで何かを成し遂げるって、面白いなあ。

大変は大変やけど。


翌日の日曜日の10時、消防団員4人に来てもらい点火。


全部燃えて、完全に火が消えるまで、やる。

消防団員の方々が、川から何度もバケツで水を汲んで来て、周囲に水を撒きながら中心部に近づき、まだ燃えて無いものを焼きながら周囲の火は消していったり、子供達がマシュマロを焼いたりするのを見てたら面白かったなあ。

終わったら11時。

皆さん、お疲れ様でした。


昔は、こういうのに参加して、自分の時間を削られるのが無茶苦茶嫌やってんけど、最近、多少は世間の役に立つとか、地域の伝統行事に触れるんもエエもんやな、と思うようになってん。

あ、コレが「歳取った」ってヤツか❓


では、また。