2024年8月 隠岐の島町の名所を巡ってきました。
3日目 ③花生神社 ④屋那の松原の舟小屋群 です。
神嶋神社から隣の半島の先端にある津戸(つど)集落に来ました。集落の奥の細い道沿いに花生(はないけ)神社の鳥居が建っています。ご祭神は木花咲耶姫命で富士山をご神体とする浅間神社と同じです。創建は不明な神社が多い中、ここは正保2(1645)年とはっきりわかっています。
鳥居は同じ道路に面して2つ建っています。
東(左)側の鳥居をくぐっていきます。広場か駐車場だと思っていたところには土俵がありました。
階段を上っていくと、その途中に随神門があります。
灯籠の横の立水栓があり、ステンレス製のガーデンパンにはシャコ貝が置かれていました。手水のようです。
随神門の下に一対の狛犬がいますが、左側にだけもう一匹、一回り小さくて絶壁頭のがいます。我が家の犬より姿勢のいいお座りです。
格子が細かくて中の随神はよく見えませんでした。天井の扁額の下を抜けて、更に階段を上ります。
階段を上り切っても、更に高い所に拝殿がありました。
本殿には風雪避けの覆いがついていましたが、向拝の感じからして隠岐造りです。
向拝虹梁の木鼻の彫刻には、釘で牙が留められていました。
拝殿の前からは津戸港が見えました。対岸の森の向こうには神嶋神社のある蛸木集落があります。
行きに上った階段とは別の階段で下りてきました。
花生神社から県道44号に戻り海沿いに出ると、屋那の松原の舟小屋群が見えました。
この辺は県道44号の中でも海岸線近くを通る唯一の場所です。島前の島影がすぐ近くに見えました。
木造の舟は海に浮かべたままだとフナクイムシに食べられてしまう為、陸に引き揚げて、更に風雪から守る為に舟小屋が建てられました。日本海に浮かぶ隠岐は潮の干満の差が小さい為、このような事が可能なのだそうです。
車を釜屋(かまや)神社の前の路肩に止めたので、お礼に寄っていきます。鳥居の扁額には釜屋神社とは書いてありません。
塀のすぐ裏に狛犬がいます。向こうに見えるのが舟小屋群です。
拝殿の手前に舟小屋のような建物がくっついています。正面には天満宮と書かれた扁額が掛けられています。
拝殿には窓がなく、正面から差し込む光が内部を照らしています。奥にも天満宮の扁額が掛けられています。
ずっと奥には本殿の扉が見えます。向拝の蟇股は透かし彫りになっています。
本殿は隠岐造り。しかも鰹木の上に一本木が乗っています。
鬼板や懸魚には天神様の梅の紋がついています。
向拝虹梁の端部には花が彫刻されています。
鳥居の向こうは道路を挟んですぐに海。左にあるのは金毘羅社です。
【隠岐 島後 3日目ー⑤⑥⑦:高田神社・天健金草神社・那智神社】パワースポットを巡る夫婦旅 に続く・・・