2024年8月 隠岐の島町の名所を巡ってきました。
3日目 ①賀茂那備神社 ②神嶋神社 です。
隠岐3日目の朝は、夜半に降った雷雨も上がりました。
まだ低い雲がかかっていますが、雲の上は明るく、今日も好天に恵まれそうです。
雲の向こうでは日が昇ったようです。
今日は夕方の船で海士町に渡る予定なので、荷物は全部車に積み込んで、神社MAPを片手に島後を巡ります。
西郷から県道44号で西へ少し行くと、加茂集落に延喜式内社の賀茂那備(かもなび)神社があります。木造の両部鳥居には扁額はなく、額束に双葉葵の紋が彫られていました。京都の上賀茂・下鴨神社と同じです。またご祭神も上賀茂神社と同じ神様です。
鳥居のすぐ後ろに狛犬や灯籠が並びます。
石灯篭には花と狛犬の彫刻があります。
更に手水舎や随神門。鳥居から先に色々なものがギュッと詰め込まれている感じです。
向かい合う随神は半跏の状態で、台座には目結紋がついていました。隠岐国守護の佐々木氏の紋です。
随神門の先は参道の両側に、四角い基礎のような物が並んでいました。今後灯籠が建つのかもしれません。
拝殿の正面には鳥居のと違う形の双葉葵がありました。
扁額は瓦のようです。
拝殿の後ろへ行ってみます。
本殿は隠岐造り。屋根から独立した向拝に、鰹木の上を貫いて両端が反っている一本木がついています。隠岐造りの社殿でも鰹木の上の一本木までついているのはかなり少なく、今回見てきた中では、玉若酢命神社・平神社・春日神社くらいだったと思います。
向拝の上には花の彫刻がありました。
随神門と拝殿の間には、参道から逸れた所に小さな池がありました。
加茂の集落から県道44号を更に西に進み、半島の先端にある蛸木(たくぎ)集落に神嶋神社があります。石垣が詰まれ、周りより高くなっていて、境内の端にはぐるっと松の木が植えられています。創建は江戸後期以前ということですが、詳しくはわかっていません。
石段を上って鳥居をくぐると、傍にいた狛犬が笑顔で出迎えてくれました。
もう一方のはおどけた顔。そして滑らかなフォルム。
拝殿の奥へ行きます。
流造りの本殿は比較的新しい感じです。
手挟みや蟇股に彫刻があり、向拝の木鼻には象と獅子がいます。
本殿に四隅には「ブチュー」って感じの、これは龍のようでもあり、獏のようでもあり。
木鼻の獅子はよく見ると犬みたいです。
本殿の方を向いて摂社が石組みの上に建っています。
境内からは蛸木漁港が見えます。
【隠岐 島後 3日目ー③④:花生神社・屋那の松原の舟小屋群】パワースポットを巡る夫婦旅 に続く・・・