2024年1月2日 東国三社を巡ってきました。
その③ 息栖神社 です。
鹿島神宮から神栖市にある息栖(いきす)神社に来ました。駐車場は少し混雑していたものの、時刻も3時半を過ぎていたせいか、すんなり入れました。まずは一ノ鳥居です。ここは鹿島神宮の南一ノ鳥居を兼ねていて、土手の向こうは常陸利根川が流れています。
一ノ鳥居の両側に小さな鳥居があります。左右の鳥居はそれぞれ四角い井戸の中に建っています。この井戸は忍潮井(おしおい)と呼ばれています。この辺りは江戸時代に河川改修が行われるまで内海が入り込んでいましたが、真水が湧き出たことこら名付けられたと言われています。
忍潮井は右を男瓶(おがめ)、左(こちら)を女瓶(めがめ)と呼ばれています。井戸の中には澄んだ水が湛えられ、大きな鯉が泳いでいました。
常陸利根川の土手に上ると、一ノ鳥居の奥にニノ鳥居が見えます。手前の船泊りには監視船が停泊しています。
常陸利根川の対岸は千葉県(下総国)です。古くから湊があり物資の集散地として、また漁港としても栄えていましたが、江戸時代になると対岸の右の方にある香取神宮など東国三社を巡る巡礼が盛んになって、ますます栄えたといわれています。
一ノ鳥居からまっすぐ行くと正面にニノ鳥居があります。この息栖神社は東国三社の一つです。延喜式に記載はありませんが、「日本三大実録」に記載のある、いわゆる「式外社」です。大同2(807)年にこの地に遷座する前、応神天皇の時代にここより少し下流にある日川の地に創建されたとされ、1400年以上の歴史がある古社です。
ニノ鳥居の先は参道の両側に石灯籠が並んでいます。
ニノ鳥居をくぐってすぐ左には稲荷神社があります。こちらにも多くの参拝客がいました。
参道を歩いて行くと、神門の向こうに拝殿が見えてきました。
神門をくぐってすぐ左に、玉垣に囲まれて力石と松尾芭蕉の句碑があります。
力石の手前には古めかしい狛犬がいました。風化が進んだせいか前足の一部が無くなって、手前の石にもたれかかっています。頭頂部に窪みがあります。まさか遠野のようなカッパ狛犬でしょうか?水辺近いのであり得るかもしれません。
力石の向かいにお社が2棟並んでいます。右側には香取神社・手子后神社・八龍神社・江神社・若宮が、左側には鹿島神社・伊邪那岐神社・高房神社・奥宮が祀られています。
拝殿の近くまで来ると人が多くなってきました。
正面から見てもわかりにくいのですが、拝殿や本殿は火災で焼失した後、昭和38年に建てられたコンクリート製です。
本殿の左には、昭和35年の火災で焼失する前の社殿に使われていた礎石が並んでいます。
本殿の後ろに行ってみると、ここにも礎石が並んでいました。
本殿の周りをぐるっと回ってくると、柵の向こうの本殿の右側にも礎石が並んでいました。
【東国三社巡り ④:香取神宮】パワースポットを巡る夫婦旅 に続く・・・