USB Type-Cハブ(USB PD)で充電器容量によってバスパワーが給電される条件 | やすのブログ

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PCに「USB Type-Cハブ」を接続して「USB Type-Cハブ」の「USB PDポート」(USB Type-Cの充電器を接続する)からハブのポートにバスパワーで給電させようとした時のすったもんだした時の記事です。

 

PCでUSBポートから結構大きめの電力を使うUSB外付けのNVMeなSSDケースを使う際に電力不足でうまく認識されない場合があったので「USB PDポート」(Type-Cの充電ポート)を使ってハブから給電したUSBポートに接続して安定して認識させて使おうとしたことが発端です。

 

ここで使用した「USB Type-Cハブ」はUGREENのハブでアマゾンでクーポン価格で7000円程度の物でした。

このハブのUSB PDの給電の仕様はハブへの入力が100WでPCへの給電は85Wという仕様です。

手持ちのUSB PD充電器は65Wの物と100Wの物を用意しています。

 

結論を先に書きますがこの「USB Type-Cハブ」は「入力が100W」(20V5A)できないとハブのためのバスパワー15W分を使わないような設計になっていました。たとえPCへの給電をしなくとも65Wの充電器ではハブのためのバスパワーは使わないようです。

 

 

まずは電力不足になるUSBのSSDケースをPCの各種USBポートに直接接続してみて電力不足になるポートと電力が間に合うポートに切り分けてみます。

 

電力不足になるUSBのSSDケースを「USB Type-A」ポートに接続してみると微妙に電力不足になるようで認識されなかったりUSB2.0規格の速度で接続されたりします。

 

電力不足になるUSBのSSDケースを「USB Type-Cハブ」無しで直接「USB Type-C」ポートに接続すると電力は間に合うようで無事に認識され、「USB3.1Gen2」のフルスピードで接続できました。

 

次に「USB Type-C」ポートは比較的給電能力が高いようなので「USB Type-C」ポートに「USB Type-Cハブ」(USB PDでの給電無しセルフパワー)を接続して「USB Type-Cハブ」のUSBポートに電力不足になるUSBのSSDケースを接続してみますが電力不足で認識されません。

電力不足になる推測ですが「USB Type-Cハブ」には「1GBpsのEthernetポート」と「SDカードリーダー」も付いているのでハブ機能以外にもある程度電力を使ってしまうための様です。

 

次に「USB Type-Cハブ」の「USB PDポート」に「USB PD 65W充電器」を接続しての実験です。「USB Type-Cハブ」のUSBポートに電力不足になるUSBのSSDケースを接続してみますがまた電力不足で認識されません。

ちゃんとUSB PDで給電されているか確かめるために試しにPCへ給電してみますが確かにPCへの電力供給はされています。(PCは65Wの充電器で動作可能な機種)

 

次に「USB Type-Cハブ」の「USB PDポート」に「USB PD 100W充電器」を接続しての実験です。「USB Type-Cハブ」のUSBポートに電力不足になるUSBのSSDケースを接続してみた所無事に電力が足りたようで認識されましたし「USB3.1Gen1」の規格の毎秒400MB/秒程度の速度で接続されました。

 

というわけで他の「USB Type-Cハブ」でも大体は同じような動作をすると思いますのでハブの入力が100Wと記述されていたら100W以上の充電器とケーブルを用意するのが正解の様です。

 

あーアマゾンのセールの期間内の前に判明していればよかったですね。残念。