少女戯言論議
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†殺戮少女伝第四月・5†

「ふぐぅー…」
まだ、半分眠っている野菊ちゃんに水をわたす。
「相変わらず寝起きわるいなぁー…」
診断書によれば、寝起きに村一つ潰した事があるらしい。
「ぐにぃー…」
目の前にいる野菊ちゃんは、寝起きが良い…とは、言えないがそれほど悪くもない。

ガバッ

そんな野菊ちゃんを抱きしめるは、王子様もとい一夜君。
両手に大事な姫さんを2人抱えようする浅はか王子様。

「野菊ちゃんと、秋人とどっちがすき…?」

†殺戮少女伝第四月・3†

「秋人…」
頭を撫でて、まったりすると野菊ちゃんが起きた。

「おはよう」
にこりと笑い、頭を撫でる。
「頭どぅ?痛くない…?」
頷く野菊ちゃんは、歳相応だ。
瞳を擦り、頭を軽くフル。
「もうすぐ、一夜君も起きるからね」
わかったるのか、わかってないのか頷く。
相変わらず、よくわからない少女だ。

昔から何も変わらない。
何も変わっちゃいけない。
何もかも、変えちゃいけなかったのに…。

「正幸さん…ごめんなさい」
今は天空人に…ぽつり謝る。

†殺戮少女伝第四月・2†

此処は……夢?

「きぃ?……きぃー?いちくーん?」
あれは、お父様…?
「パパァ!」
「隊長さん!」
もの影から出でくる2人の子。1人は、幼い頃の私…?
「パパ、パパ。屈んで」
ふわふわとした笑顔。そして、屈んだお父様に花飾りをかける少年。
「隊長さんに、あげるー」
あの少年には、見覚えがあるような気がする。
「いちや君の村は、直ぐに着くからね」



どびゅくっ!

少女の顔に、隊長の生暖かい血液がかかる。
少年は、隊長さんを撃った男に抱かれ帰ってた。
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