少女戯言論議 -2ページ目

†殺戮少女伝第四月・1†

†~~*~~*~~*~~†

「あっきひと」
ほっぺたを、ぷにゅぷにゅとつつく。そうすると、[にゅぅ]と呟く。
「にぃちゃぁ」
ニコリと、笑う。とうの昔に無くした笑顔が見られる。

それが今の幸せ。

もぅ直ぐに、一夜と野菊も起きるかな…。

†殺戮少女伝第三月・3†

「あきひと…」
呼ぶと、くるんとした瞳を見上げて見つめてくる。その頭を軽く撫でる
「なぁーん」
細い仔猫のような声

あの頃のようで、少し嫌だ。
「かわいぃ」
あの頃のように、日向ぼっこの様に寝ている少年少女。


†~*~~*~~*~~*~†

†殺戮少女伝第三月・2†

「…んっ」
軽く瞳を擦り、ベッドから出てくる。そして、迷わずに嫌いなはずな兄:秋裏の元え近ずく。
「にぃちゃぁ」
舌足らずな言葉は、子供そのものであり酷い頭痛がした。
「……無理…か…も…」
薄れゆく意識の中に、秋人のいたベッドが見え、少女が見えた気がしていた。

「…やっと、役者が揃ったね。」
柔らかい秋人の頭を撫でる秋裏は、とても幸せそうな顔をしていた。