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本格レースシムソフト、rFactor2のサーバーを運営する谷間鯖です。
こちらの記事では、rFactor2の最新情報、シリーズ戦のレース結果、Le Mans Ultimate情報などを更新します。

テーマ:

この記事は、Studio397がウェブサイトに掲載しているクイックガイドの和訳(抄訳)に、谷間鯖ウェブサイトで紹介していた"rFactor2の導入方法"を織り交ぜたものとなります。

 

とはいえ、このクイックガイドの大元はStudio397が直接制作したわけではなく、RadicalやMX-5でレースをしつつレースシムサイトを運営しているRichard Baxterさんによる記事を転載紹介しているものになります。

 

Baxterさんのサイトでは、大まかなゲームの導入方法や必須設定項目などが記載されており、長年rFactor2を遊んでいる私にとってもかなり参考になりました。少し長い記事になりますが、これからrF2を初められる方、そしてベテランドライバーさんもぜひ是非一度目を通してみてください。

 


インストール方法

PCスペック

rFactor2のシステム要件は下記のとおりです。

 

最低

  • 64 ビットプロセッサ、オペレーティングシステム
  • OS: Windows 7, 8, 8.1, 10 or 11 with latest Service Packs
  • プロセッサー: Intel Core i5-4460 or AMD FX-8120
  • メモリー: 16 GB RAM
  • グラフィック: nVidia GeForce GTX 950 or AMD Radeon RX 550
  • DirectX: Version 11
  • ネットワーク: ブロードバンドインターネット接続
  • ストレージ: 40 GB
  • サウンドカード: DirectX Compatible
  • VRサポート: SteamVR. Keyboard or gamepad required
  • 追記事項: To run on minimal settings at 1080p​

 

推奨

  • 64 ビットプロセッサ、オペレーティングシステム
  • OS: Windows 7, 8, 8.1, 10 or 11 with latest Service Packs
  • プロセッサー: Intel Core i5-9600 or AMD Ryzen 5 3600X
  • メモリー: 32 GB RAM
  • グラフィック: GeForce GTX 1070 8 GB, Radeon RX 580 8GB
  • DirectX: Version 11
  • ネットワーク: ブロードバンドインターネット接続
  • ストレージ: 60 GB
  • サウンドカード: DirectX Compatible
  • VRサポート: To run in VR or triple screens higher specs than above will most likely be required
  • 追記事項: To run on default settings at 1080p
    ※rF2はタイヤや挙動計算が他ゲームより多いので、余裕のある方にはハイスペックゲーミングPCを推奨します。

サーバーPC環境

2022年12月現在、谷間鯖を運用する鯖PCは、2015年当時アマゾンで売ってた中古ビジネスデスクトップです(富士通 ESPRIMO D751/D)。ストレージをHDD250GBからSSD1TBに、メモリを4GBを16GBに増設しています。​
※rF2のサーバーは1台あたり、CPU: 250MB、メモリ: 20~30MBを必要とします。16GBあれば、計算上は100台以上が走行可能となります。

Steamアカウントを作る

​​rFactor2の購入には、Steamアカウントが必要です。​

steam.jpg

rFactor2はSteamから購入する必要があるので、持っていない方はSteamアカウントを作りましょう。アカウント登録は13歳以上であることが必須条件となっています。また、日本語化が不可能なため、簡単な英語が読めることが要求されます。

rFactor2の購入とインストール​

購入

インストール

インストールを開始すると、英語の利用許諾契約(EULA)が出てくるので、同意して先に進めます。予算に余裕があれば、SSDドライブへのインストールを推奨します。描画のプチフリ対策や、コースの読込速度向上などの効果があります。

 

【重要】rFactor2起動後、UIがクリックできない場合


rFactor2は現時点で日本語入力に対応していません。また、MS社の日本語IMEでは、rFactor2を含む一部の海外ゲームが動作しません。この後の操作ができない場合は、下記のいずれかを実行してください。

  • MSIME日本語入力を旧バージョンに戻す
  • MSIME以外の日本語入力(Googleなど)を使用する
  • 英語キーボードをインストールしてゲーム中のみ使用する
    ⇨これらの詳細はリンク先をご確認ください

 

グラフィック設定

Steamの"Play"ボタンをクリックすると、このようなメニューが表示されます。

 


rFactor2の起動前には、"Graphics Configuration"を先に設定しておくことをお勧めします。この設定はゲームのベースグラフィック設定となり、GPUに対する最適な設定を行うことが可能になります。

 

rFactor2 Video Setup 

なお、詳細設定はあとでもできますので、最初は大雑把な設定でも大丈夫です。Modeの詳細は下記のとおりです。

  • Fullscreen: rF2のみを起動する場合に適します。描画が軽くなる傾向があります。
  • Borderless: 配信、外部オーバーレイソフト(SimhubやTinyPedalなど)を起動する場合に適します。FPSは若干低下しますが、ゲーム外ソフトの操作に最適です。
  • Windowed: ゲームをウィンドウ化します。FPSは低下しやすくなります。

グラフィック設定が完了したら、OKをクリックして描画設定ダイアログを閉じます。そして​rFactor2をSteamから起動すると、rFactor2のゲーム画面が表示されることでしょう。

 

設定

ゲームが起動したら、レースをする前にグラフィックとコントローラ設定を行います。UIから"Content & Settings"を選択し、"SETTINGS"パネルをクリックします。

 

SETTINGSパネルにはグラフィック設定、コントロールアサイン、キャリブレーションなどがあります。

 

GRAPHICS SETTINGS

初めにグラフィック設定を行います。UIのソフトウェアグラフィック設定は、このパネルにあります。

Display

Displayセクションでは、ビデオドライバー、ウィンドウモード、解像度、リフレッシュレートなどが、事前に設定されている必要があります。設定が正しく構成されていることを、もう一度確認してください。

 

Vsync(垂直同期)は、モニターとゲームのFPSを同期する設定となります。最新GPUを搭載されている方は、NvidiaのG-sync、AMDのFree-syncが搭載されていることでしょう。その場合は、"Off"を設定することができます。

 

Post effects(ポストエフェクト)は、TVカメラビューの補正を行います。"Ultra"は上の画像のように非常に高い品質を提供しますが、GPUを多く使用します。パフォーマンスに問題が生じた場合は、品質を下げる(またはオフにする)ことをお勧めします。

※rFactor2のポストエフェクトには、日本製のYEBIS3が使用されています。

 

Graphics

Graphicsセクションでは、色々と試して最適解を見つける必要があります。筆者のオススメ方法としては、

  1. 少し重めのコース(岡山など)で、20台ぐらいのAIとスタートラインに並ぶ
  2. 最後尾付近のグリッド上で"CTRL+F"でFPSを表示させ、モニターの垂直同期を下回らないことを確認
  3. そのままレースを走り、やはりFPSが下がらないことを確認
  4. FPSが下がる場合はプリセットを一段下げて再スタート
という感じで、徐々に最適値の当たりをつけていく感じになります。重いコースで問題のない設定なら、軽いコースならラクラク快適に走ることができるでしょう。
 
他のあらゆるレースシムタイトルもそうですが、ShadowShadow blurは、FPSを低下させる大きな要因となります。また、Environment Reflectionも同様です。FPSが思うように上がらない場合は、これらを下げてみてください。
 

IndyCar in rF2

Visuals

これでもまだFPSに問題がある場合は、Visible Vehicles(表示台数)を下げてみてください。台数が多すぎるとパフォーマンスに影響が出ますが、あまりに少ないとレースで走りにくくなります。最低12台ぐらいの表示で良いでしょう。

 

HUD: rFactor2では追加HUD(ヘッドアップディスプレイ)が使用可能です。インストールは非常に簡単です。ここでは筆者が制作した"Motec C185"を例にインストール方法をお伝えします。
 
  1. リンク先でC185をサブスクライブします
  2. rFactor2を起動すると、自動的にC185がインストールされます(オートアップデートを切っている場合は、PendingUpdateでインストールを完了させてください)
  3. VisualsセクションのHUD selectionで、Motec C185(GTRorLAMBO)を選択してください

ただし、rFactor2のHUDはゲームの仕様上、どれを使っても情報量がやや少なめです。レーダーやリレイティブなどの情報がもっと欲しい方には、TinyPedalというオーバーレイソフトがおすすめです。

 

Control Calibration

CALIBRATE CONTROLSパネルでは、ステアリングホイールとペダルを設定し、フォースフィードバック(FFB)のキャリブレーションを行います。

 

キャリブレーションプロセスは一目瞭然ではありますが、幾つかの小さな壁が立ちはだかることでしょう。画面左上には、rFactor2がステアリングベースやペダルを認識していることが表示されます。また、rFactor2に設定があるコントローラでは、プリセットプロファイルがロードされます。

 

Run Conrols Wizardをクリックすると、キャリブレーションプロセスが開始されます。しかし、このウィザードやキャリブレーションを実行する前には、まずはコントローラメーカーの設定を済ませておくことをお勧めします。これは、いくらrFactor2側で調整を進めてもコントローラーが正しく設定されていないと、思い通りの動作が行われないことによるものです。

 

また、FANATECなどのメーカーでは、ゲーム用の推奨設定値が提示されている場合もあります。そちらも先に設定しておきましょう。

 

コントロールウィザードでは、ステアリングを左の限界まで切る、中央に戻す、右に限界まできる、などの作業が行われます。この時、ステアリングがストップ位置まで回転するまで、ソフトはステアリングを認識しません。稀に「rFactor2がステアリングを認識しない」と仰っしゃられる方もいるようですが、それは回転が十分ではない可能性が高くなります。

 

rFactor2 steering calibration 

ウィザードの指示通り、ペダルに関しても完全に踏み切ることを忘れないでください。プロセスが完全に終了すると下のような画像が表示されますので、インプットの再確認を行ってください。

 

rFactor Controls check 

 

Force Feedback Settings

コントロールウィザードの前の画像をもう一度確認すると、FFB Somoothing設定が"0"であることに気付かれると思います。こうするとrFactor2のFFB出力は非常に荒々しくなるのですが、SsimcubeなどのハイレベルなDDのスペックを最大限に引き出すためには欠かせません。スムージングは低ければ低いほど、rFactor2が本来出力するFFBをそのまま受け取ることになるのです。

 

しかし、家屋が広く隣とも距離のある海外シムレーサーならともかく、日本ではアパートや住宅密集地でのシム活動には、ご家族やご近所迷惑になるような設定値はシムレーサーの命取りです。そのような際には多少フィーリングが悪くなろうとも、FFB Smoothingを高めにすることをお勧めします。

 

Assign Controls

コントローラのテストが完了したら、ゲームプレイに必要なコントロールの割当て(アサイン)を行います。

 

コントロールアサインは、他のゲームでもお馴染みで、だいたいは書いてある通りの設定になります。また、ファンクションキーや数字キーは、よほどの理由がない限り初期設定のまま使用した方が後々便利です。ここでは、rFactor2の独自設定について少しだけご説明しておきます。

 

FFB Reset

一部ユーザーの方で「レースセッションが切り替わるとFFBが無くなる」といった現象に悩まされている方がいらっしゃいます。そのような際、FFBリセットをアサインしておくと、コース上でこれを押すだけでFFBが回復することがあります。

 

Request Pit

rFactor2では、「"ピットリクエスト"を行わないでピットに入ると、ピットクルーの準備が間に合わずピット作業時間が遅れていく」というギミックがあります。これを防ぐには、ピットリクエストボタンをアサインし、ピットに入る少なくとも30秒前にはピットリクエストを押しておく必要があります。

 

Pit menu

燃料やタイヤ交換といったピットメニュー変更するには、ボタンやロータリーエンコーダへのアサインが必要になります。

 

SEAT&FOV

ユーザーによる自作Modが多いrFactor2では、車種によってシート位置が大きく異なります。また、FOV調整もアサインしておくと、シート位置を変えるよりも効果的な視野調整が可能です。

 

Adjust your mirrors

ミラーの調整は独自のアサインではなく、シート位置調整キーと、Shift、Ctrl、Altキーの同時押しで行われます。詳しくはこちらのリンク先(Studio397フォーラム)にてご確認ください。

 

Ready to Race

さて、大体の設定が終わったら、いよいよレースシムライフの第一歩を踏み出すことができます。

 

 

シングルプレーヤーモードでのAI車両との対戦は、レースを覚え自信をつけるとても良い場所になります。

 

無料で入手可能な純正コンテンツでいえば、このクイックガイドの大元を書いたRichard Baxterさんには、Radical SR3がリアルと評されています。

 

筆者としてはTatuusの入門フォーミュラ(USF17など)Caterham Academyなども、最新のrFactor2挙動を勉強するのにお勧めです。

 

また、公式サーキットではPortlandZandvoortなどがおすすめとなり、これをご覧の日本人ユーザーには富士スピードウェイオートポリス岡山国際などにも良作Modが揃っています。

 

以上、幾分長くはなりましたが、rFactor2のクイックガイドとなります。今回ご紹介していない内容については、谷間鯖ウェブサイトの"Game Settings"に詳細を記しております。そして、新たな情報については、毎週木曜日22時谷間鯖のTwitch配信でも随時ご説明したりしています。分からないことがあれば、どうぞ遠慮なくご質問ください。

 

それでは、良いレースシムライフを!