名車再生!クラシックカーディーラーズ
「BMW・840」BS11 3/16放送
感想
特徴あるBMWのフロントは「キドニーグリル」と言われるもので、1932年から採用されているという(腎臓の意)
当初はこんなやつ(随分変わったが思想は同じ)
今回安くはあったが、その肝心のフロントが割れて悲惨な状態。
こうしたFRPの補修は模型っぽくて、見てても楽しい。
ドアの凹みはスポット溶接で付けた多数のキーを引っ張る。なかなかうまい手だ。ルーフの凹み修理も塗装不要のいいやり方。
オートマ用のオイルクーラーにはびっくり。やはり高出力エンジンだと、トルコンの発熱も無視出来ないのだろう。
放送動画(ログインして視聴)
内容
憧れていた車。'80代の名車、BMW 8シリーズ。
美しさと速さを兼ね備えている。MAX 240キロを出す。
予算5000ポンド以下で2件見つかった。
①ダークブルーの840。V8で希望3750ポンド。
②ダークブルーの850。V12。要修理。希望3250ポンド。
まず②を見たマイクだがエンジンかからず・・・
次に①を見に行くマイク。売主はジェフさん。
フロントにぶつけた跡。ドアにも凹みあり。フロントガラスにヒビ(部品はあるとの事)
エンジン始動はいいが、下から少し液漏れ。走りは十分。
3250の申し出には渋い顔。「3500、現金で!」握手。
3500ポンドで買ったと聞いて驚くエド。
まずはフロントバンパーの修理。FRP製。作業のため取り外す。
割れの端に穴を開けて止め、割れの両側にも穴を開けて固定の足しにする。割れと穴に面取りをして樹脂の食い付きを確保。
その後メッシュに塗った2液性の樹脂で埋める。
ドアの凹みはトリムを外してキーを溶接し、棒を通してからプーラーをセットして引っ張る。その後表面を整え業者に。
ルーフの凹みはキーとなる金具を接着しプーラーで引く(適度か力で剥がれる)全ての凹みが修復された。
汚れたアロイホイールはマイクが業者に持ち込んだ。
エアコンの冷風出ず。不具合チェックするエド。エアコンの仕組みは冷媒を圧縮(コンプレッサー)→凝縮(コンデンサー)→蒸発(エバポレーター)というサイクルで循環させる。順にチェックの結果、冷媒がなく、コンエンサー用ファンの故障が判明。
業者に頼む前にファンを中古品と交換。
業者のボブさんが漏れを確認した後、冷媒の充填。→直った!
エンジンの液漏れに取り組むエド。場所特定のため、まずエンジン下面の掃除。ピンクの液が落ちている。オートマ用のオイルクーラーから。
上からラジエターと一緒に外すしかない。
外したラジエターと一体に付いているオートマオイルクーラー。
フィンは大丈夫だがジョイント部分が摩耗して穴が開いていた。
オイルクーラーの中古品を入手して交換した。
塗装に出したボディが戻って来る。全体バフ掛けで美しい。
フロントガラスの交換作業(スティーブさん)
外した後、周囲にポリウレタン樹脂を塗りガラスを嵌める。
バンパーの取付け。
費用一覧 円換算(¥192/£)
CAR 3,500 672,000
AIRCON 155 29,760
TRANS COOLER 65 12,480
ALLOYS 240 46,080
WINDSCREEN FITTING 80 15,360
PAINT 1,000 192,000
TOTAL 5,040 967,680
どれだけ良くなった確かめる。バットモービルだ!(マイク)
想像以上の走り心地だと言うエドに「運転させて」とマイク。
6000ポンドで売りに出したマイク。
最初はダグラスさん。他も確認したいと言って去って行った。
次にケビンさん。アイルランドから見に来た。気になる価格。
「5500では?」「無理です・・・」
しばしの攻防の末、5750ポンドで決着。