名車再生!クラシックカー・ディーラーズ
「フィアット・ディーノ」BS11 8/6放送
感想
警察に差し押さえられて30年以上保管されていたなんて!
「フレンチ・コネクション」みたくクルマの中に麻薬でも隠してあったりして(笑)
進角装置(いわゆるガバナー)は立てて置いてあるものだと思っていたのでびっくり。やはり種々問題があるのだろう。
この車もデロリアン同様ジウジアーロのデザインによるもの。
いすゞ117クーペ(これも彼のデザイン)との類似性を感じる。
内容
あるクルマを探しに北イタリアまで来たマイク。
探しているのはフィアット・ディーノ。クラシックカーのサイトを探すが、なかなか見つからず。
濃いブルーのディーノを見つける。値段も16,000ユーロと手頃。それに一万キロしか走っていない。
持ち主のマッシーモさんとメールの自動翻訳でやりとりした結果、この車の経歴が分かる。
1970年に差し押さえられてイタリア警察で2004年まで保管されていたという。意外に掘り出し物かも?と喜ぶマイク。
見に行ったマイク。細かい話が通じず勝手に見てくれとの事。
シートの状態はいいがボディに細かいキズ。前後フェンダーに凹みもある。試乗するマイク。エンジンはフェラーリV6、2,4ℓで、特に問題はなさそう(トラブルあるとタイヘン・・・)
マッシーモさんとの交渉により15,000ユーロで決着。
イギリスまでの1,200キロを陸送。
マイクの計画は'70年代の雰囲気に戻すこと。だが走るうち、ある事に気付く。加速のモタつきとリヤの足回り・・・
マイクの話から、まずエンジンのチェックから入るエド。
エンジン音にやや元気がない。
各シリンダーのコンプレッション・テスト。
車名の「ディーノ」はエンツィオ・フェラーリの息子の名。
全シリンダーとも問題なし。
マイクはセンターコンソールの修理依頼に。オリジナルは壊れてトランクに入っており、前所有者が木で形だけ再現。
業者の話ではオリジナルの修理は不可能。手作りの方にビニールコーティングする事に。最初をマイクがやり方教わって実施。
エドの調査でディストリビューターの問題が発覚。
この車はデスビが横向きのため軸受けトラブルが発生し易い。
デスビのキャップを外して接点チェック。掃除対応でOK。
進角装置の軸受けの動きが悪い→交換。
ただしこれはモタ付きの原因ではない。
遠心力で進角を与えるボブ・ウエイトが動いていない。
新品は高価なため、中の部品入れ替えで対応。
→エンジンの吹きあがりは解決した。
リヤサスは独立懸架式。各支持部をこじって確認して行く。
ブッシュの動きが大きく部品を外す。
組込みのラバーが損傷。
新しい部品を、工具を使って組み戻す。
塗装のキズは下地が見えるまでサンダーをかける。
その後二液性の充填剤で埋めて行く。
各部の作業が終わったら塗装業者に出して、部分塗装と全体のポリッシュ(磨き)
あとは内装のカーペット交換(元のオレンジはマイクが嫌い)
黒に換えてレザーシートとも良くマッチする。
センターコンソール組込み。
その後オレンジカーペットは売却益が出た。
費用一覧 円換算(\160/£)
CAR 12,500 2,000,000
ENGINE PARTS & BUSHES 210 33,600
CARPETS & VINYL 600 96,000
PAINT & WHEELS 840 134,400
TRAVEL COSTS 530 84,800
SALE OF CARPETS -200 -32,000
TOTAL £14,480 \2,316,800
黒スーツ姿のマイクに驚くエド。「ギャング(?)っぽく」
ミルブルックのテストコースでテストドライブ。
窓を開けてくれと言うマイク「うーん、いいサウンドだ」
買主はスティーブさん。手強かったが15,500ポンドで握手。