48時間 (映画) 1982年 アメリカ | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

 

監督    ウォルター・ヒル
脚本    ロジャー・スポティスウッド、ウォルター・ヒル
音楽    ジェームズ・ホーナー

キャスト
ジャック・ケイツ   ニック・ノルティ
レジー・ハモンド   エディ・マーフィ
エレイン       アネット・オトゥール
アルバート・ギャンズ ジェームズ・レマー
ルーサー       デヴィッド・パトリック・ケリー
ビリー・ベア     ソニー・ランダム
キャンディ      オリビア・ブラウン

感想
エディ・マーフィの映画デビュー作。
映画館では観ていないが、TVで観てからハマって再度ビデオを借りた覚えがある。
囚人を仮釈放させて捜査に利用するなんて、そんな事出来るんかいなと驚いたものだ。
初見では話の構造がちょっと分かり難い。強盗殺人で服役していた男ギャンズが、元仲間を使って隠した金を奪おうとする。
ジャック自身は脱獄犯を捕えるためにレジーを仮釈放させるが、両者の思惑が微妙にズレているのがストーリーのミソか。
お調子者のレジーだが、ジャックと付き合ううちに、次第に心を開いて行く過程が心地よい。逃げればいいのに見張り役続けるし(笑)
それからレジーが最後に「女と寝たい」と言った時、律儀にキャンディとヤったのが微笑ましかった。半年後に逢おうとか、情が深い。

車もけっこう映画の印象を左右する。
ジャックの愛車は「キャデラック ドゥビル・コンバーチブル」
ドゥビルと言えば「グリーンブック」でお抱え運転手のトニーが乗っていた車。これのオープンカーなんだからでかいバスタブみたいなもの。
ズタボロのこの車でバスを追いかけ、バンバン撃たれても良く走る。
最後に潰れても、またこれが欲しいとはよほどのお気に入りか。
ジャックの性格に屋根付きは似合わない。
もう一つの車は、レジーが50万ドルを隠し駐車場に預けていたポルシェ356Aスピードスター。これもオープンカー。

3年分のホコリが忠実に再現されていた。


あらすじ
屋外で刑務作業中の囚人たち。そこへ先住民の男がインネンを付けて来る。ケンカが始まったのを抑えようとする刑務官が襲われ、ケンカをしていた二人がその場から消えた。
脱走したのは強盗殺人で服役していたアルバート・ギャンズ。

手引きしたのは仲間のビリー・ベア。
ギャンズは仲間だったルーサーを捕まえて金のありかを吐かせようとする。月曜にならないと引き出せないと言うルーサーの彼女を人質に取ったギャンズ。
一方サンフランシスコ市警のジャック・ケイツは、恋人のエレインと居るところを呼び出され、車泥棒の捜査のため同僚と潜伏先を訪れた。
だがその車泥棒がルーサーであり、ギャンズたちもそこに居た。
思わぬ銃撃戦となり同僚の一名は死亡。

 ジャックが追い詰めるが、女を人質にして銃を渡せと言うギャンズ。
それに従うと、奪った銃でもう一人の同僚を射殺して逃げたギャンズ。

ギャンズの捜査記録から、強盗仲間で服役中のレジー・ハモンドに面会するジャック。
最初は反抗していたレジーだが、ギャンズの脱獄を知ると刑務所から出す事を条件に協力すると言った。
書類を偽造して、レジーを48時間仮釈放させるジャック。
ルーサーをまず捕まえるが、ギャンズとは会っていないとシラを切る。先住民ビリーがバーテンをしていた店で情報を取ると言ったレジーは、ニセ刑事になりすましてバーでひと暴れし、ビリーの女がチャイナタウンに居る事を探り出す。会いに行ったが、もう会っていないと言う女。


何かを隠しているレジーにイラ付くジャックは、街なかで殴り合いの大喧嘩をし、警官に咎められる始末。
レジーはかつて賭博場を襲った時の50万ドルを車に隠し、契約駐車場に長期保管している事を話した。

明日月曜の朝にならないとそこが開かない。
駐車場が開くのを待つジャックとレジーだが、車を受け取りに来たのはルーサー。ルーサーは車から金を出して地下鉄に向かった。

尾行するジャックたち。
駅で誰かを待つルーサー。そこにギャンズが女を連れて現れるが、ジャックに気付き人質交換は中止。

ジャックはギャンズ、レジーはルーサーを追う。
結局ジャックはギャンズを見失った。

レジーが逃げたかも知れない不安を抱えつつも待つジャックに、レジーからの連絡。ルーサーが入ったホテルの向かいの店で張っていた。
ジャックが駆け付けて見張りを交替。

レジーは、親しくなったキャンディとホテルに行く金をジャックから貰う。
だがホテルに行こうとした時、出掛けようとするルーサーを見つけてしまったレジーは、やむなくジャックに教えて一緒に追う。

バスに乗り込んだルーサーを車で追うジャックたち。

バスはビリーが運転し、ギャンズが女を捕えている。
金を渡したが撃ち殺されるルーサー。
追う途中で事故を起こし、バスに逃げられるジャック。

署に戻って署長にこっぴどく叱責されるジャック。それを庇うレジー。
レジーの車は戻されており、それに乗って彼を刑務所に送るジャック。


最後に一杯やろうとバーで飲んでいる時、同僚からの情報でバスがチャイナタウンに乗り捨てられている事を知るジャック。
ビリーが女の家にいるかも知れない、と向かう二人。

そこでギャンズとビリーを発見。
ビリーは射殺したがギャンズが金を持って逃げた。
運悪く人質になってしまったレジー。

対峙するジャックに再び銃を捨てろと言うギャンズだが、迷いなくギャンズだけを撃ち抜いたジャック。

倒れたギャンズに数発撃ち込み射殺するジャック。

最後に女と寝たいと言うレジーの願いを叶えるジャック。

例のキャンディと時を過ごし、別れ際に半年後に逢おうと言うレジー。
ジャックは金を車に入れた。自分は要らないと言う。
ただ「半年後刑務所から出たら2,000ドル貸せ」
それで幌付きのコンバーチブルを買うという。
夜更けの道を走って行く車。


今日の一曲
Pet Shop Boys - It's A Sin