名車再生！クラシックカー・ディーラーズ
「シボレー・コルベットＣ３」BS11 5/7放送
放送一覧
キャスト
マイク・ブルーワー ： 売買時の交渉役
エド・チャイナ ： メカニック
感想
今回はバリバリのスポーツカー。
一見程度は良さそうだが、パフォーマンスを引き出すためには工夫が必要。ポイントの電子化って意外に簡単なのね（点火時期の電子化であり電子制御化ではない）
今回の見せ場はキャブレターのオーバーホール。
エドの手際の良さと的確な説明にシビれる。
ステムオイルシールは、30年以上前だが側溝フタの鉄板が撥ねてオイルパンが割れ、それでオイル切れからシール交換になったのを思い出した。
今回マイクはそこそこ作業にも貢献（キャリパーと塗装下地）
今回利益は50万弱。かける工数から言ってペイしているのかどうか微妙だが、番組だから、まあいいか・・・・
費用はみなドル建てでやっているから、アメリカの拠点で作業したのだろう。
内容
1968年式シボレー・コルベットC3。マッチョな車。5.3ℓ、V8、300馬力。
以前から探しているが、ない。
カリフォルニア中探してもないのでテキサスまで足をのばす。
ヒューストン、ケイティで見つけた。ドリスさん所有。
8年乗ったという。エンジンはオリジナルではなくカマロの換装。
格納式のワイパーは故障、ブレーキも片効き。エンジンは期待よりパフォーマンスが低い。先方希望$22,500に対し$19,500で交渉成立。
エドが車を確認。何も問題なさそうなのはキケン・・・
カマロのエンジンでも300馬力は出せる。
エンジンはポイント式だが、電子式にすれば良くなる。
フェンダーの傷はいただけない。ワイパーが出て来ない（要修理）
ルーフは新品でGood！
まずエンジンに着手。ありがちなトラブルは混合気が濃くなること。
レースではいいが公道で走るのには向かない。適正な混合気にするため、キャブレターの調整が必要だが、まずは点火装置。
電子式にグレードアップ。ポイント一式を外しセンサーに付け替える。
イグニッションコイルも交換（$106）
これでキャブレターに取りかかれる。
本来の4バレルキャブレターが2バレルしか機能していない。
プライマリーは動くがセカンダリーが固まっている。
これでは最高出力が出せない。
キャブレターを外して分解し、オーバーホールする。
整備用キットにはガスケットとＯリングも付いている。
燃料の供給量を決めるジェットの口径が「73」になっており過大。
本来サイズの「67」に戻す。これで混合気が濃くなりすぎるのを防ぐ。
フロートチャンバーの分解。
下部の加速ポンプはダイヤフラムが劣化。これも交換。
セカンダリー側のフロートは固着していて機能せず。
フロートを新品に取り換え、ガスケットも新しくして組み直し。
ボンネットなしで軽くドライブ。少し白煙が出るのとスパークプラグ濡れから、バルブステムのオイルシール不良と推定→部品交換。
ロッカーアームの取り外し。専用工具でスプリングを外す。
外した時にバルブがシリンダー内に落ちるのを防ぐため、エアーで圧力をかけておく。
不良のシールは上の部分がなくなっていた。V8の左右両方とも交換。
ブレーキ回りはマイクが分担。
キャリパー（パッド保持部）が油まみれ（油圧洩れ）
ショップで組み直す。
キャリパーごと交換する場合もあるが、純正を活かす。
汚れを落とし、ピストンのチェック（片側4個使用）
ダメなものは交換（1個$3）。本体はサンドブラスト後塗装。
ワイパーは、使用しない時はダンパー内に格納されているが作動せす。導通チェックの結果どこかでミスがある。
配線をやり直すが動かない→ワイパーのメカが故意に外されていたため再取付け。ダンパー、ワイパーとも動作良好。
フェンダーの傷はマイク担当。周囲を養生してサンディング。
傷の深い部分が母材のグラスファイバーまで到達→グラスファイバーに硬化剤を混ぜて練り塗布。
硬化後サンディングしてコーティング樹脂塗布。
その後の塗装はプロに任せる。
最後にキャリパーの組み込み。
ディスクもこの際だから新品に交換（$65/個）
費用一覧
円換算（\108/$）
Car 19,500 2,106,000
Ignition System 410 44,280
Cabureter 609 65,772
Stem Oil Seals 30 3,240
Brake Calipers 210 22,680
Fiberglass Repair&Paint 771 83,268
Total $21,530 \2,325,240
テスト走行は乾湖。
やりたい放題でホコリだらけ（掃除が大変なのに・・・）
告知を出した結果、イタリア人との競合になり、アメリカ人が$26,000（\2,808,000）で手に入れた。
