昼顔 ~平日午後3時の恋人たち~ TVドラマ  2014年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

追記(2020.10)

最近この記事のアクセスが急増してびっくりしたが、この番組に出演していた伊藤健太郎が10/29にひき逃げ事故を起こしたためだった。

キャストに入れてなかったが、読者サービスで追記

 

フジテレビ系 木曜22時~ 7/17~9/25放送

 

脚本         井上由美子
プロデューサー  三竿玲子

 

キャスト

笹本 紗和       - 上戸彩
滝川 利佳子    - 吉瀬美智子
北野 裕一郎    - 斎藤工
加藤 修          - 北村一輝
笹本 俊介       - 鈴木浩介
笹本 慶子       - 高畑淳子
滝川 徹          - 木下ほうか
滝川 真菜       - 山口まゆ
滝川 陽菜       - 豊嶋花
北野 乃里子    - 伊藤歩
長谷川 美鈴    - 木南晴夏
萩原 智也       - 淵上泰史

木下 啓太       - 伊藤健太郎 北野の生徒

 

詳細あらすじはこちらを参考に・・・


ドラマダイジェストPV  最後に映画版予告あり

 

感想
セックスレスの夫を持つ主婦笹本紗和が、ふとしたきっかけから、高校教師の北野裕一郎と不倫の関係になって行く話。
ドラマとしては、紗和と友人になるセレブの滝川利佳子、そして裕一郎の妻の北野乃理子との、三人の友人関係が中盤まで描かれる。

昆虫研究に力を入れる裕一郎と親しくなり、一緒に公園へ通ううちに、お互い惹かれ合う紗和。娘が二人居ながら次々と不倫を重ねる利佳子。裕一郎より一歳上で子作りにあせる乃理子。

最終話に近づくにつれて、乃理子の迫力がグイグイ。

優柔不断な夫を責めつつも、ターゲットは紗和。

紗和の夫俊介も巻き込んで紗和を追い詰める。

 

結局弁護士立合いの下、乃理子の主導で、今後一切二人は逢わない事を誓わされる紗和と裕一郎。

終わってみれば、全てのしわ寄せが紗和に集約されてしまった様な話。不倫はアカんよ、という教育番組。
平均視聴率 13.9%は、10時ドラマとしては異例の健闘。

 

 

各話あらすじ

第一話:恋する妻たちの怖く痛く愛おしいラブストーリー
夫、笹本俊介と結婚5年目の紗和。俊介は植物系のマザコン。

ここ数年はセックスレスで、ハムスターに愛情を注ぐ俊介。
紗和は近所に引っ越して来た、セレブの滝川利佳子と知り合いになる。

スーパーでパートとして働く紗和は、商品の口紅を万引きした所を利佳子に見られる。
萩原智也と不倫関係の利佳子は、たまたま智也とスーパーに来た時車上荒らしに遭った。利佳子は警察の事情聴取で、紗和と三人だったという話を勝手に作る。逆らえない紗和。


犯人は高校生の木下啓太で、担任教師の北野裕一郎が駆け付ける。
その後木下啓太と示談が進められるが、保護者含め不誠実な対応で、裕一郎は苦しい立場となる。

翌日、家の近くをうろ付いている智也を見つける紗和。利佳子に捨てられたが忘れられないと言う。
引越しのパーティーをしている利佳子の家を訪ねる紗和。
成り行きでパーティーに参加させられる紗和だが、そこへ智也が来てしまう。利佳子の夫、徹が不審に思ったため、とっさに「私の弟です」と言ってしまう紗和。

徹が編集長をしている雑誌で挿絵を描いている画家の加藤修に、肖像画を描いて欲しいと頼む利佳子。
別室で絵を描いた修。それを見て一流だと感じる利佳子。

その後学校へ裕一郎を訪ねる紗和は、利佳子とは友達ではないと訂正する。


第二話:濡れたキス・・・妻たちの共謀
紗和の家に姑の慶子が来て、紗和が男と話していた事を問い詰める。先日智也と話していたのを見られていた。裕一郎に惹かれている事で動揺する紗和。
修が書いた肖像画は、利佳子が黄色の涙を流しているものであり、徹はそれを捨てる。もう一度描いて欲しいと利佳子が頼むが、断る修。

利佳子から逢おうと誘われて出掛けた紗和だが、そこに居たのは裕一郎だけ。示談の話だと言われて来たが、それは利佳子の策略。

お互い楽しく会話して、連絡先も交換する二人。だがその場面も慶子に見られていた。


またも慶子に追及される紗和だが、利佳子が共通の知人だと言って助けてくれた。

紗和が働くスーパーに、契約社員として入って来た智也。利佳子との繋がりを求めての行動。
スーパーにたまたま訪れる裕一郎の妻・乃理子。紗和は業務として会話するが、もちろんお互いを知らない。

アトリエに修を訪ねる利佳子。肖像画を描いて欲しいと頼むが冷たくあしらわれる。
裕一郎に電話をかけ、昆虫採集に行く約束をする紗和。
そして昆虫採集に来た裕一郎と紗和。ふと見つめ合った時に、紗和がキスをしようとしたが、それを避ける裕一郎。

妻乃理子とマンションで暮らす裕一郎。
乃理子は裕一郎より一歳年長。大学の研究室に勤めている。最近准教授になった。
乃理子とは同じ研究室だったが、裕一郎はそこを辞めて高校の教師になった。昆虫を研究している。


第三話:妻の失恋・・・本音語る七夕の夜
利佳子からの電話を受ける紗和。裕一郎への気持ちを知られていた。夫なんかにバレないとそそのかす利佳子に、もう裕一郎には逢わないと言う紗和。

パートの仕事を終えて帰る時に雨となり、智也の傘に入って歩く紗和。そこへやって来た裕一郎。紗和に借りた傘を返しに来た。足早に立ち去る裕一郎。

たまたまスーパーで会った紗和、乃理子、利佳子。三家族で七夕パーティーをする事になった。
男たちが結局集まらず、残った三人で不倫話。絶対否定派の乃理子。

 

翌日裕一郎の学校を訪れ、智也の件の誤解を解く紗和。
また森林公園で昆虫採集をしている裕一郎と紗和。手を繋ぐ様になった二人。だがそれを裕一郎の教え子に目撃された。

その頃、修に抱かれている利佳子。


第四話:妻を強くする恋・・・覚悟のキス
情事を終えて金を残して行こうとする利佳子に、突き返す修。
紗和の夫、俊介を誘惑する会社の部下、長谷川美鈴。飲みに行くため、紗和に嘘のメールを送る俊介。

その日、裕一郎と逢う約束をしていた紗和だが、会えなくなりました、とのメールが届き落胆。
逢えないと判っていても森林公園を訪れてしまった紗和。
だがそこに裕一郎が居た。思わず抱き合う二人。

そして初めてのキス。


第五話:悪女誕生 妻が一線を越えた日
海辺のホテルで一線を越えるのに躊躇している裕一郎と紗和。
一方出会い系サイトで、騙して利佳子をホテルに呼び出していた智也。元々利佳子とは出会い系で知り合った仲。修との関係を断つよう言う智也。一方夫の徹が利佳子を尾行して近くに居た。

裕一郎が押し倒して結ばれる紗和。


帰宅して徹からの電話を受ける紗和は、利佳子が家にいないという知らせを受けて利佳子の居るホテルに急行。出会い系でもし危険な男だったら助けに行く約束をしていた。
紗和がホテルに入るのを見届ける徹は、結局利佳子の浮気を知る。

後日徹は、花火大会の日に、利佳子と修が逢う様罠を仕掛ける。
密会する利佳子と修。車に仕掛けたGPSを見抜き、タクシーに乗り換える利佳子。だがGPSはもう一つ仕掛けてあった。

一方動物園で待ち合わせをする裕一郎と紗和。


第六話:秘密の恋がバレる時・・・夫の罠
動物園でのデートを楽しむ裕一郎と紗和。

 

一方修と利佳子の密会を撮影する徹。

花火大会で不在だったのを子供たちからなじられる利佳子。その時徹も不在だった事を知り動揺する利佳子。
契約プラン変更を口実に利佳子のスマホを取り上げる徹。

徹は利佳子のスマホから智也を割り出して呼び出す。
一方利佳子はバッグに仕込んだGPSを見つけ、全てが徹にバレた事を知る。
紗和、乃理子に会って「罰があたった」と嘆く利佳子。その時乃理子のスマホの着信が鳴り、待ち受け画面で夫の裕一郎が現れる。

それを見て初めて乃理子の夫を知り、ショックを受ける紗和。
利佳子も画面を見ており、乃理子が帰った後、諦めるよう諭す。

「あなたは嫉妬心を抑えられない」。

帰宅した利佳子。徹と修が家に居り、徹が修との絶縁を言い渡す。修は元々誘惑されただけだと冷たい。
また智也も徹に責められて全てを話しており、二股不倫もバレていた。

紗和と裕一郎の別れ話。さよなら、と言って別々に歩き出す二人。


第七話:恋の終わり・・・日常に戻る辛さ
裕一郎との別れを泣きながら話す紗和に、不倫は別れても人に知られてはいけないと諭す利佳子。
徹の平手打ちを受けて家を出る利佳子。

俊介が母親・慶子と話すのを見かける美鈴。美鈴が強引に挨拶したのを見送って不倫を疑う慶子。

校長に、生徒の木下から渡された紗和と一緒の写真を見せられる裕一郎。校長の警告。

慶子が、俊介の不倫をほのめかす。動揺する俊介。
利佳子が修のアトリエに入ろうとした時、中に徹が居る事に気付く。妻という人形が欲しかっただけ、と徹を責める修。
帰宅した利佳子は長女に、男と別れて泣いていたところを見られており、責められる。

裕一郎と映画を一緒に観た乃理子。帰りにスーパーに寄ると、たまたま俊介も居た。紗和が裕一郎に「北野先生」と言うのを聞いて怪しむ乃理子。紗和の家で一緒にお茶を飲もうと提案する乃理子。

 

一方、離婚届を置いて修のアトリエを訪れた利佳子は、修に抱かれる。


第八話:妻の追及・・・修羅場がはじまる
紗和の家ではしゃぐ乃理子。ゴリラのぬいぐるみを見つけ出す。裕一郎が紗和にプレゼントしたものだが、俊介は知らない。動揺する裕一郎。
乃理子が、紗和が裕一郎と初対面でない事について訊ねると、車上荒らし事件の関係で知り合っていた事を話す裕一郎。

一方、裕一郎の財布から動物園のぬいぐるみの領収書を見つけた乃理子は、不倫の相手が紗和だと確信。
乃理子が紗和に電話をして、今度は自分の家に夫婦を招待する。

 

智也経由で連絡を取り合い、図書館で逢う紗和と裕一郎。

乃理子の疑惑を感じ、もう二度と会わないよう話しているところに、裕一郎を尾行して来た乃理子が現れる。

 


第九話:確実に崩れゆく日常・・・夫の涙
乃理子が紗和を殴り、騒ぎとなって三人が警察で事情聴取を受ける。北野夫妻は帰されたが紗和は居残り。


ホステスとして働いていた利佳子は、警察からの電話を受けて紗和を引き取りに行く。

荷物をまとめてマンションを出る乃理子。この街には住みたくないと言い、一週間以内に彼女の実家に引っ越して欲しいと裕一郎に宣言。
スーパーの幹部に紗和の事でクレームを入れた乃理子。叱責される紗和。
学校で校長から転任を勧められる裕一郎。乃理子が不倫の件を学校にも告げていた。

帰宅した紗和は待ち伏せしていた美鈴から、俊介と別れるよう迫られる。紗和の不倫も知られていた。
美鈴の事を話し合う俊介と紗和。自分の告白もしようとする紗和だが、一切聞き入れない俊介。

行き場がなく、以前裕一郎とデートした森林公園に来てしまう紗和。
そこに立っていた裕一郎。そして海岸を歩く二人。


第十話:妻の逃避・・・試される愛の強さ
紗和の不在について、俊介は友達と旅行だと聞かされていたが、慶子は信じない。乃理子が俊介に裕一郎の不在を告げる。

紗和と裕一郎は、彼の知り合いの別荘で食事をしていた。紗和が携帯の電源を入れると、多くの着信の中に新しい利佳子の携帯番号。状況を教え、帰るよう説得する利佳子。


愛を確かめ合う紗和と裕一郎。だが裕一郎はケジメを付けるために一旦帰ると言う。待つように言われる紗和。

笹本家を訪れ、俊介と慶子に謝罪する裕一郎。だが俊介は離婚を拒み、裕一郎を追い出す。
自宅に戻った裕一郎は、全て僕が悪い、と乃理子に謝罪し別れを申し出るが、乃理子が自分の妊娠を告げる。


第十一話(最終回)

:罪から始まった恋完結・・・妻が選ぶのは夫か恋人か
乃理子の妊娠は結局嘘だった。出て行く裕一郎を、乃理子が雇った探偵が尾行。
裕一郎が別荘に戻る。抱き付く紗和。
その夜、一台の車が別荘に着き、俊介と慶子が乗り込んで来た。

そしてもう一台。そこには乃理子と彼女の父親が乗っていた。二人は無理やり引き離される。

会社の飲み会で正体なく酔っ払い、醜態を晒す俊介。介抱しようとする美鈴だが「冷めちゃった、もういい」と別れて行った。

後日、裕一郎側と紗和側の家族が弁護士事務所に集まり、話し合いの場が持たれた。


乃理子の要求は「今後二人は絶対に会わない。電話、メールも一切しない」。違反したら一生、毎月30万の慰謝料を支払う事。
北野家は転居、裕一郎は高校を退職。紗和もスーパーは退職。
裕一郎、紗和とも家族の手前、相手の悪口を言ってその場を取り繕う。

学校を退職する日、生徒の木下が裕一郎を責める。
放送室を占拠して「誰かを真剣に愛するように」とのメッセージを伝える裕一郎。もの陰からそれを聞いて涙ぐむ紗和。

帰宅した紗和は、発作的にベランダで靴を燃やす。このボヤ騒ぎで紗和は警察の取り調べを受けるが、俊介の助言で放免となる。
俊介が「離婚しよう」と告げる。そして「一番近くにいたのに、気持ちが判らなくてごめん」。

 

一人で転居しようとする紗和。

裕一郎が引っ越すトラックとすれ違うが、気付かない。