NHKスペシャル「 縮小ニッポンの衝撃 労働力激減 そのとき何が」5/20放送 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

番組詳報

 

概要
「-1000万人」この20年で日本が失った現役世代。その穴埋めが高齢者。65歳以上の労働力→全体の12.4%。
高齢者が犠牲になる事故の多発。
人口は2008年から下降に転じた。今まで日本を支えた団塊の世代800万が高齢者となって歪みを与える。
恐ろしいシナリオ--2050年代には現役世代が-3500万。「棺桶型」の人口構成→世界が注目(人類史上例がない)

 

岡山 美作市。高齢化率40%。昨年切り札としてホーチミンの銅像を設置。ベトナムからの移住者を期待。
萩原市長談:外国人労働力受け入れが生きる道。

外国人獲得に予算付けた。
介護の現場では人材が38万人不足。
美作市の現実。3年で10ケ所の介護事業者が廃業。
ある事業所。82人中16人高齢者(頼みの綱)。トラブル発生。勤務中に居なくなる。約束忘れて帰宅。
田淵さん(73)。利用者の送迎。巡回の順を逆にした。今まで事故なしだが、本人は老化を意識し、引退時期を考えている。

 

シルバー人材センター。会員73万人。昭和50年代の設立。当初目的は生きがい。それが派遣労働に変化。10年で40倍の規模。
若者がやりたがらない3Kの仕事ばかり。
深刻な事故も起きた。ゴミ処理業務での挟まれ事故(70歳)死亡。人とのつながりを求めて働いていた。仕事はゴミの仕分け。息子が現場を見て驚いた(こんな所で・・・・)。

 

群馬桐生。幼稚園の送迎バス。

運転者の希望者が来ない。期待と現実のGAP。
東京での現役世代20万減少。外国人は27万増加。

レストラン、オリンピック系建設現場での外国人増加。

ベトナム(勤勉、低賃金の優等生)。どうしても日本に来たいという若者が減って来た。世界規模の争奪戦。
ルーマニアでは技術を身に付ければ何年でも居られる。

台湾へも増えている(行くのに費用少ない、すぐ稼げる)。

 

日本の制度:実習生という形態でMAX5年。台湾は12年。転職も可能。
台湾では2060年に棺桶形の人口構成になる→それを先取りしていち早い対策を取った。介護分野でのベトナム人は1/3を占める。

制度の違い。日本は日本語の試験に合格が条件。台湾では語学、専門問わず。

 

外国人を強く求める地方の声。
ベトナム実習生へのいじめ。不正行為は300件(2017年)。

これまで移民を受け入れていない日本。
解決を模索するも、縮小スピードに追い付いていない。
どこまで守り、何を考えて行くか、現実が問いかけている。

 

 

感想
日本の人口が減少に転じて、はや10年。

フランスの様に、何十年も前から人口対策している国があるというのに、ほとんど無策のまま現在まで来てしまった日本。
世界中でどの国も経験していない「棺桶型」の人口構成。
現役世代が社会保障を担う、という制度がいつまで維持出来るのか・・・・
我々はギリギリ逃げ切れるだろうが、子の世代が老人になる頃には相当厳しくなっているかも知れない。

 

これが本当の「日本沈没」

高齢者を支えられないため、寿命を制限する制度が検討され始める・・・・・どっかのSFであったっけ?