監督 ジョン・バダム
音楽 ビー・ジーズ、デヴィッド・シャイア
キャスト
トニー ジョン・トラボルタ
ステファニー カレン・リン・ゴーニイ
ボビー バリー・ミラー
ジョーイ ジョセフ・カリ
ダブルJ ポール・ベイブ
ガス ブルース・オーンスタイン
アネット ドナ・ペスコウ
フランク マーティン・シャカー
感想
実は、まだ未見だった。今年になってTV放送のあったもの。
ただ踊るだけのチャラい映画だと思っていたので、いい意味で少し裏切られた。
まあ、シーツでぐるぐる巻きになってパスタを食う場面(予告編でよくやってたヤツ)はお約束だったが。
ディスコでうまく踊るために、ダンススタジオにまで通って頑張るストイックさ。そして衣装に給料をつぎ込む。
現実逃避ではあるけど、その場所でなら輝くことが出来る。
ど派手な成人式のために一年分の貯金をはたく、日本の若者にもけっこう共感できる。
マンハッタンとブルックリンの間にかかる橋が象徴的。
貧富を分けるところでボビーが死んだ。
ダンスコンテストの賞金が500ドルというカワいさに少し感動。
まあ田舎のディスコだからね。
映像の華やかさと裏腹な現実感、これが全てか。
しかし、コンドームを使いたがらない男どもの身勝手さ・・・
プエルトリコのカップルが踊った時の曲はMFSB の K-Jee
けっこう好きな曲。
あらすじ
ブルックリンの塗料屋で働くトニー。部屋にはブルース・リー、チャーリーズ・エンジェルのポスター。
家では、失業中の父が口うるさく、母親とケンカ。それに妹と祖母。何かにつけて聖職者の兄フランクと比較される。
そんな中での楽しみは土曜の夜にディスコで踊ること。いつも行く店は「2001 Odyssey」。給料の多くはここでの衣装代に消える。
数名の連れがおり、いつも移動はボビーの車。
ある土曜日、いつものディスコに行ったトニーは、そこで踊るステファニーの踊りに惹かれる。
一方トニーのダンスパートナーはアネット。次のダンスコンテストで組む事を引き受けるが、あまり気乗りはしていない。
店で引き抜きらしい男から話しかけられるトニー。店主はそれを警戒して4ドルの昇給を告げる。喜ぶトニーだが、父親はバカにする。
ダンススタジオでアネットと練習をしていたトニーは、そこでステファニーに気付き、アネットを先に帰して彼女に声を掛ける。
だが相手にされない。
帰宅すると兄が帰っていた。話を聞くと神父を辞めたとのこと。クビではない。禁欲が理由と言われたくない。
本当の理由は、十字架の男が神に見えない。信仰を持たないまま神を信じようとした。
自分を落ちこぼれだと思っていたトニーは、兄が教会を辞めたら力が湧いて来た。
ステファニーをコーヒーに誘い、話をするが、仕事の関係で芸能人と会っている事をベラベラと自慢する彼女に圧倒される。
ダンスパートナーの件は了承してもらえたが、それ以上の関係にはならないとクギを刺される。ダンスは若いうちだけ。
仲間のガスがバラクーダ・クラブ(プエルトリコ人)に襲われたという知らせが入る。
アネットにダンスのパートナー解消を告げるトニー。そしてフランクをディスコに連れて行く。踊りにはあまり興味ないフランク。
ボビーがフランクに、彼女を妊娠させた事の相談をするが、思う答えはもらえず。フランクは途中で帰る。
ステファニーと待ち合わせた筈が来ないので機嫌が悪いトニー。
アネットの誘いで、ボビーの車の後部座席でコトに及ぼうとするが、避妊していないため断念(コンドームは論外)。
その後仲間たちでマンハッタンとブルックリン間に掛かる橋で、欄干に登る肝だめしをして遊ぶ。
翌日、フランクは家を出て行った。トニーへの土産は神父の服。
後日、ステファニーの引っ越し手伝いのために店を休んだトニー。
店主にクビだ、と止められても無視。
引越し先にいた男とステファニーとの話から、彼との肉体関係を知る。都会で仕事をする時には男の助けが必要だったと言い訳するステファニー。橋のたもとで話し合い、気持ちを通わせる二人。
バラクーダ・クラブへの仕返しを考えていたトニーたちだが、ボビーが先走って、車をその店に突っ込ませてしまい、大乱闘となる。
その後ガスが入院している病院へ報告に行くとガスは、あいつらだとははっきり判らない、と言い出す。
顔にケガをしたトニーは応急処置。
ダンスコンテストの日を迎え、トニーとステファニーはスローバラードで息の合った踊りを見せるが、プエルトリコ人カップルの踊りに圧倒される。
結局トニーたちが優勝するが、これは実力ではなく、人種差別の結果だと怒ったトニーは、そのカップルにトロフィーと賞金を渡す。
ステファニーに迫るトニーだが逃げられ、一方アネットは、トニーの友達と次々に車の後ろで寝て見せつける。
完全に落ち込んだトニー。
車が例の橋にさしかかり、いつもの様に欄干に登って遊ぶが、恋人の妊娠の相談を誰も聞いてくれない事に失望したボビーは、乱れ始めて、トニーが助けに行く途中で川に落ちた。海面までは100m以上。
警察が来て事情聴取された後、ステファニーの家に向かうトニー。
トニーの痛みに寄り添うステファニー。トニーは、もうあの町では暮らさない、仕事を見つけると言った。
いつも褒めてくれた。自信が持てた。
ただ友達として助け合う、とトニー。
出来る? 友達になりましょ、とステファニー。