監督 クリント・イーストウッド
脚本 ジョン・ローガン
キャスト
フランキー・ヴァリ ジョン・ロイド・ヤング
ボブ・ゴーディオ エリック・バーゲン
ニック・マッシ マイケル・ロメンダ
トミー・デヴィート ヴィンセント・ピアッツァ
ジップ・デカルロ クリストファー・ウォーケン
メアリー・デルガド レネー・マリーノ
メアリー・リナルディ キャサリン・ナルドゥッチ
フランキーの父 ルー・ヴォープ
フランシーヌ・ヴァリ(17歳時) フレイヤ・ティングレイ
フランシーヌ・ヴァリ(7歳時) エリザベス・ハンター
フランシーヌ・ヴァリ(4歳時) グレース・ケリー
ニュージャージーの貧しい街ベルヴィル。床屋の息子フランキーが初めての客の顔に剃刀を当てている。相手は地元マフィアのボス「ジップ」。
トミーが急に入って来て、それに驚いたフランキーがジップの顔を傷付けるが、何とかやり過ごす。
トミーは金庫を盗もうとするような不良。
最初はトミーと弟ニッキー、フランキーとニックの4人で始めた「ヴァラエティ・トリオ」というグループ。
だが追っかけの女の子がらみで強盗未遂としてフランキー、トミー、ニッキーの三人が警察に捕まる。トミーは更生施設で実刑。
トミーが出所して4人での音楽活動再開。グループ名は「フォー・ラヴァーズ」。
フランキーはその時期に知り合ったメアリー・デルガドと結婚。
弟のニッキーが脱退した後、トミーは友人ジョー・ペシの紹介で作曲・キーボード担当のボブを加入させる。
フランキーのファルセット・ボイスに惚れ込むボブ。
だがその当時(1960年)は知名度も低くデモテープを送る毎日。
ある日ボウリング場で曲を演奏しようとするが追い出される。その店の名が「フォー・シーズンズ」。
ボブの作曲した「シェリー」がヒットし、1962年シングル・チャートの一位に。次々とヒット曲を連発して行く。
POPグループ「フォー・シーズンズ」として全米ツアーを駆け回るフランキーに、妻のメアリーは不貞を疑う。
7歳の娘、フランシーヌに最後の別れの言葉を告げて家を出るフランキー。
エド・サリヴァン・ショーに出演する寸前に、高利貸しのノーマンが舞台裏を訪れて、トミーに多額(15万ドル)の債務があると言う。
側面からグループを支援していたジップが間に入って解決策を考えるが、ニックは更にグループからの金も50万ドル以上横領していた。
メンバーのニックは、トミーとの10年間の同室で彼の悪い面をさんざん見ており、グループを脱退。
フランキーは、そんなトミーにも「自分を拾ってくれた」と言って債務を全て引き受けると宣言。グループはフランキーとボブだけになり、フランキーはソロ活動で借金を返して行く。
返済のためもあり、フランキーはミュージシャン達を雇って「フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ」としてツアーを回り、ボブは裏方に回った。
フランキーに元妻のメアリーから連絡。娘のフランシーヌが家出してニューヨークに居るという。探し出して17歳のフランシーヌを諭すフランキー。歌手になるという目標を与えて更生に導く。
その二年後、借金返済がやっと終わった頃のフランキーに電話、フランシーヌの死を告げるものだった。悲しみにくれて歌う気力も消えたフランキーに、ボブが彼のための曲を持って来た。
初めは手が付かなかったが、楽譜を見るうちに次第に気持ちが入り、ボブに電話を入れるフランキー。
そうして生まれた「君の瞳に恋してる」は1967年全米ヒット・チャートの二位となる。
時は流れて1990年。フォー・シーズンズがロック殿堂入りとなり、その表彰式で再会する4人。確執のあったフランキーとトミーの握手、そしてハグ。
感想
7/10のBSプレミアムをたまたま観たもの。気付くのが遅くて最初の一時間は見損ない、不足分はネット情報で補完。
最初、ミュージカルとして上演されていたものをクリント・イーストウッドが映画にしたらしい。
元々フランキー・ヴァリ(と4 seasons)の曲はノリが良くてそこそこ聴いていたので、音楽とのマッチングが本当に心地よかった。
音楽を巡る確執、挫折。娘との死別を乗り越えて歌われた名曲。まあ出来過ぎの感があるが、キーマンのトミーが実際に語る内容を読むと、借金に関する部分はほぼ事実だって(びっくり)。
中でもマフィアボスのクリストファー・ウォーケンが良かった。「ディア・ハンター」の頃のキレまくりの演技から年月を経て、本当にいい顔になっている。
トミー・デヴィートのインタビュー
やっぱ彼の歌が聴きたいよね
Elise を探したけど、ネットで見つからない・・・・不思議ダ。いい曲なのに。
(アルバムの中には入っています)