機動戦士ガンダム(TV版)詳細版 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

初回放送期間 1979年4月7日 - 1980年1月26日 名古屋テレビ

 

総監督 富野由悠季

 

キャスト
地球連邦軍
アムロ・レイ          古谷徹
カイ・シデン          古川登志夫
ハヤト・コバヤシ    鈴木清信
リュウ・ホセイ        飯塚昭三
セイラ・マス          井上瑤
ブライト・ノア         鈴置洋孝
ミライ・ヤシマ        白石冬美
フラウ・ボゥ           鵜飼るみ子
カツ・ハウィン        白石冬美
レツ・コ・ファン       鵜飼るみ子
キッカ・キタモト      井上瑤
スレッガー・ロウ     玄田哲章
テム・レイ              清川元夢
マチルダ・アジャン  戸田恵子

 

ジオン公国軍
シャア・アズナブル    池田秀一
シャリア・ブル          木原正二郎
マ・クベ                   塩沢兼人
ランバ・ラル             広瀬正志
クラウレ・ハモン        中谷ゆみ
デギン・ソド・ザビ     永井一郎
ドズル・ザビ             長堀芳夫
ミネバ・ラオ・ザビ
ガルマ・ザビ             森功至
ララァ・スン             潘恵子
キシリア・ザビ          小山まみ
ギレン・ザビ             田中崇

 

民間人
イセリナ・エッシェンバッハ  潘恵子 ガルマの許婚者
ミハル・ラトキエ                 間嶋里美 ジオン側のスパイ

 

 

換装、じゃなくて感想
ファーストガンダムの概要については、かなり以前にBlogで書いているが、ガンダム再考に取り組む関係上、今回おさらいをしてみたもの。
社会が描けている、という点で、ガンダム以前と以後では、ロボットアニメの概念が全く変わってしまった。
地球を離れて宇宙で子を産み、育てるスペースノイドたちから仕掛けられた独立戦争の顛末。

 

基本的にはアムロという少年の成長物語だが、戦艦ホワイトベースの正規軍人がことごとく戦死し、残された訓練生、民間人だけで戦いの場を切り抜けて行く、青春群像物語でもある。
若者の中でもわずかな年齢差から来る上下関係。自己のスキルとのアンバランスで生じる反発。
ニュータイプという概念に乗せて物語は進んで行く。

 

メカについてはガンダムが上半身、コア・ファイター、下半身の3分割となり、コア・ファイターを核として数パターンの形態を選ぶことが出来るというアイデア。これは相当昔の実写SF「キャプテンウルトラ」のシュピーゲル号にも似ているが、ガンダムでは単独で戦えるのはコア・ファイターだけ。
この動作が劇中では「空中換装」として見せ場にもなっているが、正直言ってかったるい。


物語の後半で、ジオン軍の英雄であるシャアが、実はザビ家の陰謀に父を奪われたキャスバルだったという点が判明し、アムロたちにも戦いの構図が見えて来た。
ただ、シリーズ1作目という事もあり、この点の説明がかなりおざなりに終わっている。

ニュータイプに対する意味付けについても、言葉のみ先行してあまりしっくり来ない。シャアの父、ジオン・ズム・ダイクンの言った「ニュータイプによる人類の未来」に対しての回答はない。

 

人と人が分かり合える、共感し合えるという理想の姿をニュータイプに求めたが、それが叶わないものとして棚上げされるところは「エヴァンゲリオン」における「人類補完計画」が、答えのないまま延々と引っ張られているのにも繋がっているのか。

 

あらすじ
オープニングナレーション
人類が 増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって既に半世紀が過ぎていた。地球の周りの巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった。
宇宙世紀0079。地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。

この一ヶ月あまりの戦いでジオン公国と連邦軍は総人口の半分を死に至らしめた。人々はみずからの行為に恐怖した。

戦争は膠着状態に入り、八ヶ月あまりが過ぎた


第1話 ガンダム大地に立つ!!
連邦側のコロニー「サイド7」に侵入するジオンのモビルスーツ3機。指示したのはシャア。連邦では表向き中立のサイド7内で新型モビルスーツのテストをしていた。

情報を掴んだザクが興奮して砲撃を開始。コロニー内で戦闘。

アムロ・レイはメカ好きの少年。幼なじみのフラウ・ボゥ。

アムロは戦火に巻き込まれるが、父の開発したガンダムの操作マニュアルを偶然拾い、破壊されそうになったガンダムに乗り込み起動。機体の性能に助けられザク2機を倒すアムロ。

1機だけ帰還したザク。「認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを・・」と呟くシャア。

ガンダムの操縦が出来るという事で、ホワイトベースのブライトに作業を指示されるアムロ。
 
第2話 ガンダム破壊命令
避難民を受け入れるホワイトベース。負傷したパオロ艦長。

シャアは更に情報を求めてサイド7に潜入し、その時セイラ・マスに遭遇。

彼女に妹の面影を見て驚くシャア。シャアを追ってコロニー外に出るガンダム。「赤い彗星」のシャアザクと戦うが逃げられる。

ビームライフルの威力に驚くシャア。

艦に戻ったアムロに戦い方を責めるブライト。反発するアムロ。

 

第3話 敵の補給艦を叩け!
連邦軍の小惑星基地「ルナツー」に向かうホワイトベース。

パプア補給艦からの増援物資を受け取ろうとするシャアに攻撃を掛ける作戦を、アムロ他に指示するブライト。

反発するも、その奇襲をやり遂げるアムロ。
 
第4話 ルナツー脱出作戦
ルナツーに到着したホワイトベース。だがブライトらはワッケイン司令から厳罰処置を受け投獄される(軍事機密に触れた罪)

シャアによるルナツー攻撃に、大混乱となる連邦軍。

牢のロックが解除され、アムロはガンダムで出撃し、ホワイトベースもルナツーを脱出。
出撃に助言を与えたパオロ艦長は息を引き取り、ブライトが新たな艦長となった。

 

第5話 大気圏突入
ホワイトベースは連邦軍本部のあるジャブローに向かうため、大気圏突入を行おうとしていた。

このタイミングで攻撃を仕掛けるシャア。

出撃したガンダムは、戦闘が長引いて大気圏に突入し機体が過熱。ザクは燃え尽き始めている。

マニュアルを漁って大気圏突入の方法を見つけ、耐熱フィルムにより無事大気圏突入をこなしたアムロ。

だがホワイトベースと共に降りた北米は、ジオンの制空権内だった。
 
第6話 ガルマ出撃す
ホワイトベースを攻撃するジオンのガウ攻撃空母と戦闘機ドップ。指揮官はガルマ・ザビ。

ガンタンクで出撃したアムロだが、思うように戦えない。

ガンダムに乗り換えるよう指示するブライトに反発しながらも応じる。地球の重力下での戦いに苦しむアムロ。

ガンダムの捨て身の戦いに、他の者も奮起し敵を撃退。

ガンダム奪取を決意するガルマを冷ややかに見るシャア。
 
第7話 コアファイター脱出せよ
敵の監視下に置かれて身動きが取れないホワイトベース。

コア・ファイターを弾道軌道に乗せて脱出し、連邦本部と連絡を取る作戦を準備。その時期に避難民が、地上に降りる要求を通すため、子供らを人質に取って暴動を起こす。
それには構わず出動するアムロ。だがあまりのGに失神。

途中で目を覚ましたが作戦は中止。ホワイトベースに戻りガンダムへの換装を行い、自由落下での空中戦までこなすアムロ。

一方、避難民の老人たちは座り込みをして皆を悩ませる。

 
第8話 戦場は荒野
避難民を降ろすという名目で、ガンダムを地上に下ろす作戦を思いつくブライト。ジオンへの一時休戦交渉が成立してガンペリーを降ろした。ガンダムが敵の裏側に回り、ホワイトベースとの間で挟み撃ちとする作戦は成功した。失態に頭を抱えるガルマ。
夫の故郷セントアンジェに息子と共に行った母親は、そこが荒野になっているのを見て愕然とする。 


第9話 翔べ! ガンダム
度重なる出撃に疲弊したアムロは、命令を拒絶して自室に籠城。

ドップ編隊を自ら指揮するガルマに苦戦するホワイトベース。

ブライトはアムロを平手打ちするが、更に逆上させる結果にしかならない。フラウ・ボゥの言葉で自らを自覚したアムロ。

ガンダムのジャンプ力とロケットノズルによる空中戦で敵を次々に撃退。なおも深追いしようとしたアムロを、補給に来たミデア輸送機が制止した。マチルダ中尉だった。
 
第10話 ガルマ 散る
ジオン占領下で行われるパーティー。ニューヤーク前市長エッシェンバッハの娘 イセリナと恋愛中のガルマ。


市内に潜伏したホワイトベース。じゅうたん爆撃も成果が上がらない所へ、シャアが地上攻撃を提案。だがそれはシャアの陰謀。

ガンダムが囮だと承知の上でガルマの乗るガウ攻撃空母を誘い込む。集中攻撃を受けるガウをホワイトベースにぶつけようとするが、その前に爆死するガルマ。

その報告がガルマの父、デギンとイセリナに伝えられた。

 

第11話 イセリナ、恋のあと
ガルマの仇を討つため、ガウ攻撃空母に同道を申し出るイセリナ。

ガウの特攻で機能停止したガンダムから外に出たアムロに銃を向けるイセリナ。だが彼女はそこで息を引き取った。
 
第12話 ジオンの脅威
ギレン総帥により盛大に行われるガルマの葬儀。ホワイトベース討伐のため、地球へ降下する戦艦「ザンジバル」のランバ・ラルは新型モビルスーツ「グフ」に乗って出撃。

「ザクとは違うのだよ、ザクとは」と言うラル。

リュウに無理やり出撃させられたアムロは、グフとの戦いで自分を取り戻す。ガルマの国葬を放送で見たアムロは、戦う相手が国家であると改めて認識する。

 
第13話 再会、母よ…
湖岸に停泊したホワイトベース。故郷が近く、地球に住む母親に会いに行くアムロ。避難民キャンプで母を見つけるが、見回りのジオン兵に見つかり交戦。

その姿を見た母は「すさんだねえ」と嘆く。
ガンダムでジオン基地を叩いた後、一緒に暮らそうという母を残し、ホワイトベースに戻るアムロ。
 
第14話 時間よ、とまれ
ジオン軍の若手部隊がホワイトベースの襲撃を計画。

一方マチルダは、欧州の大作戦に向けて、当面は情報収集を兼ねて自由に動け、という連邦軍(レビル将軍)の意図をブライトに伝えた。
ゲリラ的活動でホワイトベースに爆弾を仕掛ける若手部隊。

それをアムロが見つけて回収し、別の場所で爆破させた。

遠くでその様子を見ていた部隊の者が、後に現地人を装ってアムロに会いに行く。うすうす気づくが、そのまま別れるアムロ。
 
第15話 ククルス・ドアンの島
ジオンからの脱走兵・ドアンが、自分ら殺した兵の子供たちを育てていた。ザクを使って自衛のための武器を集めている。
ドアンのザクを海に投げ捨てるアムロ。

そうする事で、ドアンから戦いの匂いを消し去る事が出来る。

 

第16話 セイラ出撃
中央アジアを西進するホワイトベース。

レビル将軍からオデッサ・デー(キシリア支配下のマ・クベ部隊を叩く)が5日後との通知を連絡員から受けるブライト。

塩の不足から塩水湖への迂回。だが塩水湖は移動して存在せず。

その間にランバ・ラル隊出撃。セイラが無断でガンダムを起動。

シミュレーションでの経験しかなく苦戦するセイラ。

辛くも攻撃を凌いだホワイトベース。独房入りを命じられたセイラは、捕虜として捕われているコズンに接触。

セイラの出撃目的は、兄であるシャアの安否確認だった。

コズンは、ガルマの件でシャアが失脚した事をセイラに伝える。
 移動した塩水湖を何とか見つけたホワイトベース。


第17話 アムロ脱走
捕虜のコズンが通信室から情報をラル隊に送るが、脱走の途中戦闘で落命。アムロは自己判断でガンタンクとして出撃するが、思うように戦えない。ブライトからの命令もあり、結局ガンダムに換装して何とかその場を収めるアムロ。

アムロはパイロットとして不適格ではないか、とブライトがミライに相談するのを聞いてショックを受けるアムロ。

未明にガンダムと共に艦を出て行くアムロ。

 

第18話 灼熱のアッザム・リーダー
キシリアは資源開発担当のマ・クベに会うため、月基地から地球へ。アムロはキシリアとマ・クベの居る鉱山基地を発見。

オデッサ・デーの目標がここだと思い込んだアムロは単騎で攻撃。新兵器アッザムに苦戦するも撃退。

キシリアは基地を自爆させた。
この様なものは百以上ある採掘基地の一つに過ぎず、ブライトは敵のガードを固めただけだと怒る。

 

第19話 ランバ・ラル特攻!
アムロが、砂漠を放浪するうちにたどり着いたレストランで、ランバ・ラルが部下と妻のハモンを連れて入って来る。

そこへアムロを捜すフラウ・ボゥが、捕まって連行された。

フラウが連邦軍の服を来た上でアムロに声を掛けたので、ラルはアムロのケープの中を覗く。

握られた銃を見て、その勇気に免じて2人を解放するラル。

戻るフラウの後をつけさせ、ホワイトベースの所在を知るラル。
アムロはラル隊の動きを知ってガンダムを起動。ラルとの戦いの中、ラルとアムロは裂けた装甲の間から互いの顔を確認する。
戻ったアムロは独房入り。

 

第20話 死闘! ホワイト・ベース
近づくオデッサ・デイ。アムロや他の隊員たちの不協和音に苦慮するブライト。ラル隊から補給の要請を受けたマ・クベだが、それを都合がつかないと断った。戦場で死なせる思惑。

ラル隊は、ホワイトベースに白兵戦を仕掛けて艦内に突入して来た。少年兵ばかりに驚くラル。

そんな中セイラに遭遇したラルは、かつてジオン共和国時代に、自分の父が爺やとして仕えていたアルテイシアだと知り、動きを止めた。作戦は失敗し、ラルは爆弾と共に自決。

リュウは瀕死の重傷を負う。
 
第21話 激闘は憎しみ深く
ラルの遺志を継いでハモンが使命を完遂しようと出撃。

リュウは重症ながらもブライトとアムロの間に入って関係修復に腐心する。

ハモンの特攻作戦阻止のため、独房から出されたアムロは、自爆しようとするカーゴを食い止めるが、マゼラ・アタックに乗ったハモンから機関砲を突き付けられた。

そこにコア・ファイターが突っ込んでハモンの機は爆発。

後にそれに乗っていたのがリュウだと知り慟哭するアムロとクルーたち。

 

第22話 マ・クベ包囲網を破れ!
マ・クベの鉱山基地を撃破しつつヨーロッパに進むホワイトベース。過労のためブライトが倒れる。

一方マ・クベは接近戦を制し、艦の重要設備を破壊する。

代理で指揮を執るミライは経験不足から戦闘を混乱させる。

ガンダムも健闘するが、大破したホワイトベースは飛行不能となり不時着する。レビル将軍に救援要請を出すミライ。

 

第23話 マチルダ救出作戦
体調が回復しないブライトは正式に艦長代理をミライに依頼。

レビル将軍はホワイトベースを高く評価。救援要請に対応するようマチルダに指示(ガンダムのパワーアップメカ含め)

マ・クベがこの情報を知りミデア輸送機を待ち伏せ。

優柔不断なミライに対し、コアファイター+換装用パーツで出撃を指示するセイラ。

Gファイターを乗せた輸送機が不時着し、マチルダは機体の発進を指示。足をやられたガンダムの許に到着したGファイターに乗り、グフを撃退するアムロ。無事補給を受けるホワイトベース。
 
第24話 迫撃! トリプル・ドム
艦内で人気者となるマチルダ中尉。

写真を手に入れて舞い上がるアムロ。

月面基地グラナダのキシリアは、マ・クベに新モビルスーツ「ドム」と黒い三連星(パイロット)を送り込んだ。

グフ3機による「ジェットストリームアタック」に苦しむアムロだが1機を葬る。しかしこの戦いでマチルダが戦死した。

 

第25話 オデッサの激戦
遂にオデッサ作戦は発動され、両軍とも最大限の物量を投入しての激戦。窮地に立ったマ・クベは南極条約で禁じられている水素爆弾の使用をほのめかして恫喝。

構わず進軍するレビルに対し水爆ミサイルを発射するマ・クベ。

ガンダムがビームサーベルでその弾頭を切り落とした。オデッサは連邦軍の勝利に終わり、レビル将軍と会見するクルーたち。
 
第26話 復活のシャア
連邦本部のジャブロー(南米アマゾン)に行く前に修理のため補給基地ベルファストに停泊するホワイトベース。

外出する隊員たち。その一人カイに声を掛ける物売りのミハル。

女スパイだったミハルが軍艦入港をシャアに伝えた。

キシリアの部下となって潜水艦中心のマッド・アングラー隊を率いるシャア。水陸両用のゴッグで攻撃を加える。
苦戦の末撃退するアムロを見てほくそえむシャア。
 
第27話 女スパイ潜入!
軍人に仕立てられて行く皆を見て艦を降りる決心をしたカイ。

街に出て、ミハルに再会したカイ。

スパイと薄々知りながら、弟たちの事情を知り、ホワイトベースの情報を流すカイ。

その報告を聞いたシャアはミハルに、ホワイトベースへ潜入するよう指示。ゴッグについでズゴックを出撃させるシャア。
戦いが気になってホワイトベースに戻ったカイは、ガンタンクでズゴックを撃破。

潜入したミハルを乗せたまま出港するホワイトベース。
 
第28話 大西洋、血に染めて
ミハルはカイに見つかってしまうが、カイは彼女を自室に匿う。

その直後に漁業者を装ったシャアの部下が訪れ、ミハルから情報を受け取りまた去って行った。カイはミハルを匿っている関係でスパイの事を話せない。そしてズゴックによる攻撃。

ミハルは子供たちも巻き込んでいる事を知り、責任を感じる。

カイがガンペリーで攻撃するのに手を貸すミハルだが、爆風に飛ばされて散って行った。誰にもこの話を言えず、苦しむカイ。
 
第29話 ジャブローに散る!
苦難の果にジャブローに到着するホワイトベース。

だがマッドアングラー隊も追跡していた。

ホワイトベースベースの整備を担当したウッデイ大尉がマチルダのフィアンセだった事を知るアムロ。
ジオン軍の総攻撃が始まり、連邦の幹部は後をつけられたホワイトベースを呪った。シャアのズゴックとガンダムの戦い。その戦いの中でウッデイは戦死した。シャアの再来に、セイラは大きく動揺する。
 
第30話 小さな防衛線
アムロたちは正式に階級を与えられ、軍人として組み込まれた。

カツ、レツ、キッカの3人は育児センターに預けられるが脱走。

脱走した先のジム製造工場で、ジオンの破壊工作員に縛られる3人。工作員は時限爆弾を仕掛けていた。

縄を切って懸命に爆弾を集める3人。バギーで捨てに行く途中でアムロたちが見つけ、爆弾は無事処理された。

セイラは戦いの現場でシャアと出会い、互いに兄妹である事を確認。子供たちは艦への残留が認められる。ホワイトベースは今後囮専門として運用されると連邦軍から通知されるブライト。
 
第31話 ザンジバル、追撃!
ホワイトベースは、宇宙に発進する主力艦隊から目をそらすため、囮のコースを取って先発。補充要員のスレッガー。
シャアの戦艦ザンジバル。途中でホワイトベースが囮と気付くが、追撃を継続した。総力戦となるが、セイラは兄の事が気になって戦力にならない。その危機を救ったスレッガー。

激戦を何とかかわしたホワイトベース。
 
第32話 強行突破作戦
シャアは元部下のドレン大尉に依頼してホワイトベースを挟撃する作戦に出た。

ガンダムの働きでドレンの隊は撃退され、ドレンも死亡。

戦慄するシャア。
 
第33話 コンスコン強襲
宇宙要塞ソロモンからコンスコン機動部隊を出撃させたドズル・ザビ中将。一方ホワイトベースは、中立国家サイド6に入港。

艦を査察する検察官カムラン・ブルームはかつてのミライの婚約者。冷淡な対応のミライ。
買い物に出たアムロは、サイド7で生き別れていた父のテム・レイに会う。ガンダムの性能アップに力を注いでいるが、事故の折りの酸素欠乏症で脳が損傷を受けていた。
カムランの配慮でドック修理に入ろうとするところをコンスコン部隊に襲われたホワイトベース。

アムロは異常な戦闘能力で12機のドムを撃墜。
中立国での戦闘は違法行為だが、カムランの努力でもみ消された。だが去って行くミライ。
 
第34話 宿命の出会い
修理出来ないままサイド6に戻ったホワイトベース。

最後に一目父に会おうとバギーを走らせるアムロ。

豪雨を避けたコテージで不思議な少女に出会う。

父との最後の会話は辛いものだった。帰路でバギーをスタックさせてしまったアムロを助けたのはシャアだった。

その横でほほ笑む少女は先ほど会った少女ララァ。
カムランの手配で出港するまでは手が出せないコンスコン隊。

出港と同時に攻撃を受けるホワイトベース。

だがアムロは完璧な戦い方でコンスコン隊を全滅させた。
 
第35話 ソロモン攻略戦
ブライトは、かつてルナツーで指令だったワッケインと、宇宙要塞ソロモンへの先鋒となる事を告げられる。

ソロモンのドズル中将は、ギレン総帥からビグ・ザム1機のみの補給だった事を憤る。
連邦軍はソーラー・システムでソロモンを焼き尽くした。

陥落を予感したドズルは妻ゼナと愛娘ミネバを退避させ、ピグ・ザムを起動。
 
第36話 恐怖! 機動ビグ・ザム
戦闘で被弾したスレッガー機が帰投。

彼の安否を案じたミライが出迎えると、全てを悟ったスレッガーは母親の形見の指輪を渡す。口づけを交わす二人。
ピグ・ザムを攻略するためにスレッガー機とガンダムがドッキングし捨て身の攻撃。スレッガーの死と引き換えにピグ・ザムの破壊に成功するアムロだが、死の直前まで続くドズルの思念に戦慄する。

 

第37話 テキサスの攻防
ソロモン陥落を受けて、ギレン総帥は宇宙要塞ア・バオア・クーをジオン公国の最終防衛拠点にすると宣言。マ・クベは自分用のM・Sギャンでガンダムを倒す画策をしていた。

牧畜用のテキサス・コロニーへ罠を仕掛けてガンダムを誘い込むマ・クベ。同じくテキサス・コロニーに居るシャアとララァ。

新モビル・アーマー、エルメスの実験を行うためだった。
シャアはゲルググでギャンとガンダムの戦いに介入しようとするが、マ・クベが拒否。ギャンはガンダムに倒される。
心の共振を感じたアムロとララァは、互いに相手の名を口にした。
 
第38話 再会、シャアとセイラ
ガンダムとの戦いを続けるゲルググのシャアは、確実に射撃をかわすアムロをニュータイプと確信する。アムロの反撃によりゲルググが動作不良に陥り、脱出するシャア。テキサス・コロニーに進入したホワイトベース。

アムロ捜索に出たセイラの乗るバギーの前に現れたシャア。
この二人はキャスバル・レム・ダイクンとアルテイシア・ソム・ダイクンの兄妹。ニュータイプとして再生する人類の未来を説いた、ジオン共和国当主のジオン・ズム・ダイクンの遺児。
暗殺から逃れるため、爺やのジンバ・ラルの機転により、地球で名前も変えられて育てられた兄妹。ジンバ・ラルの話から父を暗殺したのはザビ家だと考えたキャスバル。

ただ、ジオン軍に入ったのは復讐のためだけではないとも話す。
マイクが切られていなかったため、その話を聞いてしまったブライト。セイラの帰艦後、届いた荷物の話を聞くブライト。

セイラは中味は金塊、手紙の差出人はシャア・アズナブルだと話す。
 
第39話 ニュータイプ、シャリア・ブル
ララアの乗るエルメスが稼働開始。

ジオン公国でニュータイプと認定されたシャリア・ブルは、月面基地で専用M・Sのブラウ・ブロを受領する。
ホワイトベースで、セイラはシャアとの関係をブライトに打ち明けていた。ガンダムとブラウ・ブロとの戦い。

オールレンジ攻撃をかわし、ブラウ・ブロを撃破するアムロ。

だがガンダムの操縦系はアムロの反射神経に追いつけなくなっていた。

 

第40話 エルメスのララァ
連邦軍のモスク・ハン博士。

ガンダムの関節にマグネット・コーティングを施すことで応答速度の改善にトライ。効果を怪しむアムロ。
ギレン総帥は直轄するコロニーをソーラー・システムに改造する計画を進めていた。

計画の認許を求めるギレンを「ヒトラーのしっぽ」と論評するデギン公。一方、ララァを実戦に投入するシャア。

自身に対する恋慕を利用していた。

2隻の敵艦を瞬時に沈めるエルメスを見て、味方さえ恐怖した。
 
第41話 光る宇宙
キシリアはシャアに向かって、打倒ザビ家の目標が変わったのかと尋ねる。シャアの素性を調べ上げていた。はぐらかすシャア。

その件は連邦を倒した後に考えようと先送りするキシリア。

ソーラ・レイの準備が整った事の報告を受けるギレン。
キシリア艦とホワイトベースとの交戦。

エルメスがガンダムに迫る。

サイコミュ誘導によるオールレンジ攻撃を撃破するガンダム。

戦いの中で意思の疎通を行い、共鳴し合うアムロとラァ。

そこに割り込んだシャアのゲルググは、ガンダムのビームサーベルで討たれかける。

だがその寸前、エルメスがゲルググを庇ってサーベルを受ける。

ララァの命が消える瞬間、二人は未来の姿を見る。
ギレンがソーラ・レイを発射。

惨劇を予感し、アムロは絶叫する。

 

第42話 宇宙要塞ア・バオア・クー
ソーラ・レイの光は和平交渉に訪れたデギン公、レビル将軍を含め、連邦主力艦隊の半数を消滅させた。

演説を行いア・バオア・クーの兵士を鼓舞するギレン。
キシリアは、ギレンが父デギンを殺したと確信する。

キシリアはギレンの頭を撃ち抜き、その後の権限を交代した。
連邦軍は体勢を立て直し、ア・バオア・クーに突入した。

 

第43話 脱出
ホワイトベースはエンジンに直撃を受け、要塞内で停止。白兵戦に移った。ジオングに乗ったシャアと、ガンダムのアムロは相打ちの形で共に大破。互いにモビルスーツから降りて、直接剣で戦う二人。

そこにセイラが割って入る。シャアは逃亡しようとするキシリアを追い、その艦の指令室に向けてバズーカを撃ち込んだ。
アムロはガンダムの残骸まで辿り着き、コクピットに入る。

ララァの声と共に仲間の姿が見えるようになっていた。それぞれの者に脱出のための指示をするアムロ。

導かれてカーゴに行き着くクルーたち。
全ての者の脱出のアドバイスをして力尽きそうなアムロ。

その時カツ、レツ、キッカが「もうちょい右」「そうそう」と叫ぶ。

子供たちの呼びかけのおかげで、離脱したコアファイターにより要塞爆発の寸前に脱出するアムロ。
 

僕にはまだ帰れるところがある、とララァに謝りながらカーゴに向かうアムロ。  終わり