007危機一髪(ロシアより愛をこめて) 1963年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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BSジャパンで007シリーズ一挙公開中

 

監督 テレンス・ヤング

 

キャスト
ジェームズ・ボンド   ショーン・コネリー
タチアナ・ロマノヴァ  ダニエラ・ビアンキ
グラント        ロバート・ショウ
ローザ・クレッブ    ロッテ・レーニャ
ケリム・ベイ      ペドロ・アルメンダリス
M            バーナード・リー
マニーペニー      ロイス・マクスウェル


 

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=ncQ4-NFGIEw

 

あらすじ
犯罪組織スペクターの企み。イスタンブールのソ連領事館に勤務しながらスペクターのNo.3の地位に居るクレッブ。領事館部下のタチアナを利用して同所にある暗号翻訳機「レクター」を奪うと共にボンドを殺す計画を遂行する。作戦に使う男、グラントの品定めをするクレッブ。

 

本部に呼ばれるボンド。今度のミッションについての説明をMから受ける。ボンドの写真を見て一目惚れしたというソ連領事館のタチアナをロンドンまで届けるついでに「レクター」を盗み出す。最初から罠だとの推定により、特殊な仕掛けをしたアタッシェケースを支給される。
イスタンブール支局のケリムと合流し、ソ連領事館についてのレクチャーを受けるボンド。
その夜、ホテルに帰るとベッドに、シーツにくるまったタチアナの姿が。迷うことなく彼女を抱くボンド。

 

タチアナの手引きで領事館が爆破され、そのドサクサに「レクター」を盗み出し、一緒に逃げ出すボンド。オリエント急行での移動にケリムも護衛で乗り込んだ。その列車に乗り込むグラント。
だがケリムは途中で何者かに殺された。ボンドはタチアナを疑い殴るが、何も知らなかった。
ボンドは停車駅でケリムの息子に連絡を取り、次の停車駅で組織の応援者を乗り込ませる様指示した。

停車駅でグラントは判らない様に列車を降り、あたかも乗り込んで来た様に装ってボンドに挨拶した。
仲間を装い、タチアナとも接するグラント。

 

食堂車での夕食時、タチアナのワインに睡眠薬を入れ、客室で眠らせるとボンドの隙を見て襲い掛かるグラント。
言葉巧みに自分のアタッシェケースをグラントに開けさせるボンド。それは特殊な操作をして開けないと催涙ガスが出る仕掛けだった。
グラントとの死闘を制したボンドは、意識もうろうとなったタチアナを起こす。グラントは線路上に止めた車で列車を停止させ、それを使って逃走する計画だった。停止した列車から降り。車をどかして列車が再び走り去った後、運転手の男を縛り上げ、海に向かった。
そこへスペクターのヘリコプターが襲って来る。ヘリからは手榴弾が次々と降って来た。
逃げ切れないと悟ったボンドは車を止め、一人で丘陵を走り出した。何度も襲いかかるヘリ。ヘリが通過してターンする隙を見て組立式のライフルを組み上げ、乗員を撃つ。手榴弾を機内に落とし、爆破されるヘリ。

海岸に止めたボートに乗り移り、少し走った後に運転手を放り出すボンド。

 

しばらくすると、数隻のヨットが追って来た。スペクターだった。機銃掃射を受けてピンチに陥る二人。
後部に積んでいた燃料のドラム缶に穴が空いたのを見て、それを次々に落とすボンド。海面は油で充満した。
そこへ照明弾を撃ち込む。海面は炎上し、追跡のボートは全滅した。

 

作戦は失敗し、首領の前で命と引き換えにレクター回収とボンド抹殺を指示されるクレッブ。
ホテルで本部に戻る準備をしているボンド。そこへ入って来た清掃婦がクレッブだった。隙を見てレクターを持ち出そうとするところをタチアナが見つけた。状況を理解するタチアナ。人質にして逃げようとするクレッブにタチアナが逆らった時に、ボンドがクレッブに一撃。

ベニスのゴンドラ群をバックにボートでタチアナと二人走るボンド。

 

感想
話の規模としては、ボンドに一目惚れした女を、イスタンブールからロンドンまで運ぶついでにソ連の翻訳機を持ち帰るというもので、前作の月ロケットネタに較べると随分ショボい。
それに結局のところクレッブに「レクター」を奪われて逃げられるところを食い止めたのはタチアナであり、ボンドは活躍と言えるほどの仕事をしていないよな(まあいいか)。

 

トム・クルーズのM・Iシリーズなんかアクション、危機の連続でいかにも「やらされ」感満載だけど、この頃はまだ「のどか」だったんだ。