お葬式 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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昨日は、会社で関係のあった人の奥さんの葬式。
ひどい酷暑でこの時期の礼服はキツかったが、こればかりは時期を選べない。
実はこの人、私が会社に入った時の寮の先輩。入社したてでステレオ買う金がなく、レコードだけ買って聴かせてもらった事があった。


その後10年以上経って上司、部下の関係になりいろんな開発を一緒にこなして来た。実家が漁師をしていたので、秋にはカニ取りでみんなが集まった。その時、奥さんにもずいぶんお世話になった。

 

 

20年ほど前に甲状腺の手術をしたと聞いていたが、その後は健康そのものだったとのこと。2年ほど前に関連会社の幹部という事で東京へ単身赴任となり、その後少しして奥さんも上京し、久しぶりに新婚気分で暮らしていたらしい。
だが昨年の秋頃から体調を崩し、調べた結果では「すい臓ガン」。その後抗がん剤治療を続けたが、とうとうこの日を迎えてしまった。

 

 

 

 

酒、タバコ漬けの生活で、いつも奥さんに心配ばかりかけていたのが、思いもかけずこんな事になり、本人も相当な落胆。
最後のあいさつで「子供たちの結婚を見届け、人生としての区切りはついたが、一緒に老後を暮らすという大事な事が出来なくなって本当に残念だった」という言葉を、感情を殺しながら、途切れ途切れに話す姿。さすがに涙が出た。

 

 

 

 

私自身、会社生活も第3コーナーを廻った辺りであり、あと数年経てば彼と同じ様な状況になる。
早く親に死なれ、自分自身も病気の経験で、死というものに対する認識も出来ているつもりだったが、いざこういう場面を見ると、カミさんの葬式だけは出したくないと、つくづく思う。

 

 


専業主婦は、どうしても定期健診の機会が少ないから、重大な病気を見逃すリスクが高い。ウチは母親が子宮ガンで死んでいるので、市であっせんする一般検診に加えて毎年必ず子宮ガン検診を受けさせている。
「他はともかく、子宮ガンでは絶対に死なせない」といつも言っているが、来年からはバリウムも飲ませようか。