原作:小松左京
監督:樋口真嗣
出演:草彅剛、柴咲コウ、豊川悦司、及川光博、石坂浩二、大地真央
我がBLOGのテーマ一覧にもある様に「小松左京」は私にとって、相当の「お気に入り」。
1973年に本が発行され、その年に映画化。本を読んで、映画も観て小松ワールドを堪能したものです。それが今回30年以上経ってリメイク。
さてその出来は?・・・・・
まず行って驚いた。公開2日目だから多少の混雑を警戒し、早起きして8:40スタートの回に臨んだのですが、8時に行った時は全席指定の7割ぐらい埋まっており、それでも最後列があったのでラッキー♪
上映開始までにほぼ全席埋まり、数人の立ち見も(ここでは初めて見た!)
内容的にはネタバレになるので、あまり詳細には書けないけど、開始早々から外国によって日本が数十年後に沈没するという秘密会議での報告から入り、前作の様な田所博士がジワジワと沈没に関する情報を積み上げて行くパターンとは異なる。
ただ以前の、ユーラシアプレートに乗っている日本列島が、太平洋プレートの潜り込みとのバランスを失って沈没していくという、地球規模で言えば数千年はかかる変動を、どう短縮させるかという理屈付けが、今回の違うところ。
こっちも案外好きなものだから、今日観終わってサイト調査。映画に対してはこのサイトが一番参考になります(ただし映画を観終わってから訪問した方がイイかも)。
http://scenario-station.hp.infoseek.co.jp/ncd2.html
まあ、もともと設定が無理なわけで、そんな中でも一応理屈は通っており構築としてはそれなりでした。トヨエツの田所博士もなかなか良かったデス。
ただ、後半の「奇跡を起こしてみせる」というアレはいまいちだったかな~。どうしても日本人のアイデンティティーを表現しようとする時、特攻精神に頼るのは間違い。
2チャンネルのコメントが秀逸です。
53 :名無シネマ@上映中 :2006/06/30(金) 14:11:34 ID:kwXEXmWE
●日本マン没
●日本沈没~あゝ!海神特別攻撃隊~
●日本の沈没中に愛をさけぶ(略・ニホチュウ)
● 男たちのNIPPON沈没(主題歌・長渕剛)
草彅クン、帰れないんだったらあの場合は「逃げちゃダメ」でしょう(笑)。でも子供も観るから濡れ場はムリか…
そういえば、画面いっぱいに赤い丸がバババーッ!と出たり、ディスプレイに漢字の表記が出たりとか、何かエヴァっぽいなーと思っていたら、エンドロールで冨野由悠季と庵野秀明の名前が。
まあ、「ローレライ」の監督だからねー。
最後に、これのリメイクもいいけど「果しなき流れの果に」の映画化もやって欲しいんよね。
ところで日本沈没の第2部もいいけど、小松先生、「虚無回廊」もまだ完結してないし、一体どうするつもりなのかね。
せっかくだからブログテーマの「小松左京」も読んでね~。