名車再生!クラシックカーディーラーズ
1965年式ボルボ・アマゾン122 S15 EP22 12/14放送
感想
ボルボについてはカクカクの、フロントグリルに斜め線の入ったあのスタイルしか知らなかったのでビックリ!
いきなりフロントグリル見たら「BMWか!」だよな(笑)
納屋に保管されていたおかげで、外観はすこぶるいい。
クラッチの機構が、マスターとレリーズの二重になってるとは知らなかった。これでリスク軽減になるのか?別の要因かも。
足回りの説明と部品交換が細かく、随分ためになった。キャリパーについても、ここまで細かく構造を説明した事はなかった。
買いに来たのは自身も「アマゾン」を持っているイケイケ姉妹。
いつものマイクなら簡単に6000で折れると思ったが、踏みとどまって6500ドルに持ち込んだ。エラいっ!
内容
ワシントン州まで車を見に来たマイク。売主はブライアン氏。
エンジンをかけて確認していた。事故歴はなさそう。

妻が16歳の時にプレゼントされたものだという。ずっと納屋やガレージで保管されていた。外観の状態はすこぶるいい。
ただ、クラッチの状態が悪く試乗は出来ない。一人にしてもらって検討するマイク。サスペンションの状態も悪い。彼と交渉。「提示は4000ドルですが3500では?」「あなたがそう言うなら」
握手♪
乗った感触を訊くが、なかなか話さないマイク。動かせないと白状。だがエンジンは回る。材料を買いに行かせるアント。
クラッチのフルードがカラなのを確認するアント。
マスターシリンダーは乾き、油圧パイプも途中で潰れている。
マスターとレリーズ各シリンダーを外し、新品と交換する。
油圧パイプは自作。

パイプカッターとベンダーにフレアツールを使う。そして装着。
クラッチが直ったので、この状態でテストドライブ。

ブレーキが利かない!サスペンションがひどすぎる。そしてセルモーターもおかしい。
マイクが部品を買って来たがアントがいない。ボルボと戻った。
足回りは前後ともゴムジョイント周りは全滅。リヤのサスペンションアームが曲がっている。まずフロントのディスクローターを外した。キャリパーの状態を調べる。そしてブッシュ交換のためサスペンションを全て分解。構造はダブルウイッシュボーン。

リヤ側も同様に分解。トルクロッド、ラテラルロッド。トレーリングアームはバナナの様に曲がっている。スプリングの圧力を解放して外す。これで全て分解。この中からマイクに手配を頼む部品をリストアップ。そして流用部品の洗浄に入る。

そして部品を組み上げて行く。ラリーカーとしての歴史がある「アマゾン」'60年代には何度も世界を制覇。シンプルで強くて頑丈な足回り。ここでの作業も楽勝。ダンパーも新品に。
スタビライザーまで付けてフロントは完成。
次いでリヤ側。トルクロッドは新品に。スプリングとショックアブソーバーも新品に。リジッドアクスルの左右の動きを制限するのがラテラルロッド。これも組み込む。
次にリヤブレーキ。ドラムを外し、ブレーキシューを交換する。

ドラムブレーキの特許は1902年にルイ・ルノーが取得。
ドラムを組込み、緩み止めのピンを通して完成。

フロントのディスクローターを友人のブルースの所に持ち込んだマイク。研磨を依頼した。再研磨で2割ほど性能が向上する。
研磨前にディスクの厚さを調べ適切な範囲かを調べておく。

完成。
リビルド品は片側300ドルもする。リビルドキットは20ドル。まず分解し修理可能か判断。

シリンダー内部の腐食程度は浅く使用可能。掃除・研磨してからシールを組み込む。キャリパー本体を清掃・塗装。耐熱塗料しか使えない。ピストンは腐食があり新品に。
組込みが終わってからブレーキパッドを装着。
マイクが研磨して来たディスクを取付ける。

費用一覧 $ 円換算(¥156/$)
Car 3,500 546,000
Clutch Cylinders etc 136 21,216
F & R Suspension Rebuild 400 62,400
New Starter Motor 80 12,480
F & R Brakes Rebuilid 165 25,740
Total $4,281 ¥667,836
山岳地域でテストドライブ。
外見はファミリーカーだが、その下にはラリーカーが隠れていると言うアント。そしてマイクが続ける。ボルボは3点式シートベルトを発明したが、その特許を放棄して皆が使える様にした。


若い姉妹が車を見に来た。妹カロリーヌと姉ナタリー。彼女らもアマゾンに乗って来た。試乗から戻ったナタリー。

アマゾンはお気に入りだと言う。今所有しているのは黒で、赤も欲しいと思っていた。ネットでは7000ドルで出していたマイク。



















