須藤鋸でまた、鋸をつくってもらいました。
もはや、すっかり3寸鋸の虜です。
切れる鋸なら刃長はいらないんですよね。
昔の長かった時代が懐かしいです。
尺ぐらいあるノコを腰に下げてましたから、めっちゃ引っかかりました。
あれで、切ってる枝のサイズは同じですし。
いやー、昔は大変でした。
さて、写真は昔作ってもらった3寸鋸での試作テスト。
細かいツッコミどころは無視してください。
日が暮れるので。(笑)
まぁ錆びたりヤニがついてるノコなんですが。
この鋸を使ってると、挽いてる軌道がよくわかります。
軌道を考えると、面白いんですが。
こんな感じになると挽きにくいですよね。
手前ばっかりが切れて、奥側が切れてない。
こうなると鋸が回ってきます。
挽きにくいし、こっちもまわらなあかんし。
別に真っ直ぐひこうとしたらできるんすけど。
切れる能力を優先したら手前がダントツ切れて鋸が回っていく。
ということは、刃先の切れる能力が刃元の能力を下回ってて足を引っ張ってる。
てことっすよね。
だから、今回はカーブソーをお願いしました。
すごいかっこいいのが届きました
うっすらカーブソー。
シルキーのカーブソーのスゴイを使ってて思ったんですが。
カーブソーって実はええんやないか?
と思ったんです。
カーブがあることによって。
刃元の押す力を逃がして、
刃先の押す力を増大させる。
こうすると、
刃元と刃先の押す力の均衡が取れる。
で、刃先にカーブがあると鋸を引いてまた引くときに鋸がたわんで折れるという、テンションめっちゃ下がる事故も減らしてくれる。
マジ帰りたくなるもんね。
帰って海辺に行って海の潮目でもぼーっと眺めないと治らないぐらいのメンタル損傷です。
このメリットも結構でかい。
そして、鋸が引きやすくなる。
鋸の刃が直線なら一回引いてもう一回引く時に少し浮かして切らないといけない。
カーブやとまっすぐ引けばいい。
これは鋸のトラブルをかなり減らしてくれるし、鋸が長くなるとそのメリットも大きくなる。
で、この鋸ですがな。
最高です。
カーブの具合は定規を当てないとわからないぐらいのうっすらカーブですが。
刃先が食いつくような切れ方します。
今までの鋸は刃先が滑る感じありましたが。
これは違いますよ。
めっちゃ切れます。
ぜひ一度お試しあれ。
この柄もいいでしょ。
植木屋やってますが。
こんなええ場所見たことない。
鋸のデザインといい、鞘のクオリティといい。
最高の鋸ができました。
さすが、須藤鋸。
木と鋸を操るプロだからこそできる芸術品のような鋸です。
2021年は鋸史上最高の鋸を作ってもらえました。