クララの気持ち | 登山ガイド「らっせるまん」のブログ

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などについてご紹介いたします。

リハビリ

リハビリというのは怪我の症状がだいぶ回復してから行うものと思っていたら違うんですね。
術後の2日後にもう始まったことには驚いた。
もちろん最初は簡単なストレッチ程度のものであったが、
それでも気持ちがリフレッシュされるし、
今の自分の体がどこまで動かせるのか、
どこまで動かしていいのかが分かるし、
とてもいいですね。

手術は初日に腰、1週間後に右足踵。
共に順調に行われましたが、
踵手術の後、変な体勢でいたためか腰の痛みが出てくるようになり、
3日ほどきつかったですね。
電動ベッドを45度位に起こして食事をするのも、毎回大変でした。
ちなみに首と左腕もやっちゃっています。

入院8日目。
そんな状態の中、
リハビリの先生に「ベッドの端に腰掛けてみよう」と言われ、
正直無理と思いました。
どうやって体を動かしたらいいのか分からないし、
それにやはり怖いんですね。
でもサポートされながらなんとか腰を掛けることができました。
「えー、できるんだ!!」
座っていたのは2分程度でしたが、
出来たことに驚き、そして喜びました。

9日目
「今日は車椅子に乗ってみましょう」と、リハの先生に言われた。
何とかベッドに腰掛けたとしても、
そこからどうやって片足で立つのか、そして
どうやって方向を変えて腰を下ろすのか、
全く想像がつかない。
自分の体に自信がないから、やはり怖い。
ちょっと待てよ。なんかそんなシーンがあったな?
そうだ、「アルプスの少女ハイジ」のクララである!
らっせるまんもクララちゃんになっちゃったである。

本当に無理と思ったけれど、
先生のサポートを得て何とか車いすに乗れた。
車椅子に乗れたことは大きな進歩ではあるのだが、
これを一人だけでやれるイメージは全く沸かない。
言っちゃえばトップロープで思いっきり引き上げられながら岩を登った感じで、
ほとんど満足感がないである。

痛めた部位に負担をかけないで体を動かせるやり方があるに違いない。
繰り返す中で恐怖心がやわらぎ、自信が生まれてくるはずだ。
前向きにとらえ、練習しようと思った。