『甲武信ヶ岳ツアー』報告Ⅱ | 登山ガイド「らっせるまん」のブログ

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2日目(5月17日)

甲武信小屋で早目の朝食を頂き6:10出発

今日は午後から雨予報のため、足早に下山することとした。

 

まずは甲武信ヶ岳山頂に登り返します。

ガスっていてかすかに金峰山や富士山が見えた程度だが、

昨日楽しんだので良しとしましょう。

 

今日の見所はこれ。

 

水源はコケが生い茂る林床から伏流水となって勢いよく出ていました。

 

沢沿いに登山道というよりは遊歩道を下っていきます。

キバナノコマノツメ

 

クロクモソウの葉っぱ

 

一面のコケと新緑が美しい

 

固まって生育していたコウライテンナンショウ

仏炎苞の縦筋がマムシグサと言われる所以かな。

 

ノウゴイチゴ

 

ナメ滝が続きます。

 

遠くでしたがアカヤシオのようです。

 

こちらは地衣類のサルオガセ

 

洞穴

 

カラマツ林まで来ました。

手入れされていますが、カラマツの落葉は分解しにくく、

下草が育たないのは寂しいですね。

でもシャクナゲが結構ありました。

 

植物観察をしながら下りましょう。

こちらは普通の松に見えますが

よく見ると五葉でかつ葉身が長い。

という事で、チョウセンゴヨウになります。

 

ユニークな花をつけているのはヒョウタンボク

花が白色から黄色に変わるため別名キンギンボクと言われています。

 

こちらはカスミサクラの葉の付け根ですが

赤い粒が付いています。

実は桜の仲間はこの蜜線があるのが特徴ですが、

中には分かりにくいものもあります。

 

こちらがその分かりにくい系の

ミヤマザクラ。

花びらが丸いのと、雄しべが長いこと、

花の塊が茎から伸びた柄の上に付いていることが特徴です。

 

こちらは更に伸びて穂状になった柄の先についている桜

ウワミズザクラと似ていますが

高木になっていることなどから

シウリザクラと分かります。

 

フキのような葉が林床にたくさんありました。

花の柄の残りがあり、マルバダケブキのようです。

 

こちらはズミ

別名コナシと言い、

上高地の小梨平はここからきています。

 

無事雨が降る前に毛無平に下山。

せっかくなので寄り道しながら帰宅することにしました。

 

クライミングの聖地「小川山」

 

その後、妙義山を車で回って、道の駅に寄って新潟方面へ高速イン。

 

いつも見ている信濃川を、また違った思いで眺めることができました。